【IFA2012】
顔写真の立体化技術を展示する「DOCOMO Euro-Labs」


DOCOMO Euro-Labsのブース

 ドイツ・ミュンヘンを拠点にするドコモの研究機関「DOCOMO Euro-Labs」は、顔認識を活用したソリューションをIFAに出展。写真に撮った顔を3D化する技術を紹介していた。

 取り込んだ写真に対してソフトウェアで目や鼻、口の位置を指定するだけで、平面の写真を立体にできる。会場ではMac上で変換が行われていたが、これは「Wi-Fiネットワークが混雑しているため」(説明員)とのこと。実際には、画像をサーバーに送ってクラウド上で処理できるそうだ。

取り込んだ写真の目や鼻、口の位置を指定写真が3D化され、本来写し取っていない向きまで表示できた

 3Dデータ化した顔は、スマートフォンでの活用を想定している。展示では、SMSが届くと相手の顔が現れ、文字を読み上げるデモを見ることができた。SMS内に特定のトリガーを設定したわけではなく、Androidアプリ同士をつなげる「BLOCCO」を利用している。「BLOCCO」とは、ドコモとGClueが共同開発した仕組みで、今回のように特定の相手からSMSが送られると別のアプリを立ち上げる、といった連携が可能になる。このほか、DOCOMO Euro-Labsのブースでは、立体化した顔の表情をタッチで自由に変更できるアプリが展示されていた。

作成した画像をアバターとしてスマートフォンで活用。SMSの内容を読み上げる表情をタッチで変更できるアプリも出展




(石野 純也)

2012/9/3 11:42