【CES 2019】

実は珍しい? 音声アシスタントをハンズフリーで起動できるBluetoothヘッドセット

 「CES 2019」にて、Jabraはノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドセットの新製品、「Jabra Elite 85h」を展示していた。同製品は4月に299ドルで発売される予定。日本での価格や発売時期はCESのタイミングではアナウンスされていないが、すでに「近日発売」として日本語の製品情報ページも用意されている。

Jabra Elite 85h。ノイズキャンセリングヘッドセットで、やや大きめ

 このElite 85h、周囲の環境に合わせてAIが自動的にサウンドを調整したりするなど、Bluetoothヘッドホンとしてのさまざまな機能を搭載しているが、特徴のひとつとして、「Alexa、Siri、Googleアシスタントを、ハンズフリーのまま使える」と謳われている。

100%ハンズフリー、音声アシスタントを声で起動できるとうたう
こちらはブラック

 CESで展示されていたのは開発中のモデルで、このハンズフリーのデモを見せてもらうことはできなかったが、「Alexa、~」や「Hey Siri、~」、「OK Google、~」などのようなウェイクワードから音声アシスタントを起動できるというわけだ。

 こうした音声アシスタントを起動する「ウェイクワード」を常時待受することは、それなりの容量のバッテリーと専用の処理系統を搭載できるスマートフォンでは一般的だが、バッテリーや基板が小さなウェアラブルデバイスでは、消費電力の問題などから実装しづらい機能だ。ほとんどのBluetoothヘッドセットでは、ヘッドセットのボタンを押すなどして音声アシスタントを起動し、その後に音声コマンドを発声・入力するという実装になっている。

 しかし昨年のCESでクアルコムが発表したBluetoothオーディオ機器向けのチップセット「QCC5100シリーズ」では、ウェイクワード待受の消費電力低減機能が組み込まれている。Jabra Elite 85hもクアルコムのチップセットを採用しているということなので、QCC5100の機能を利用してウェイクワードの待受を実装していると思われる。

クアルコムブースでの、QCC5100のリファレンスデザインや開発ボードの展示
そのほかJabraの製品