【CES 2019】
電子ペーパータブレット「BOOX」、ペン対応でフロントライト搭載モデルを紹介
2019年1月11日 13:41
「CES 2019」においてOnyx Internationalは、ディスプレイに電子ペーパーを採用したAndroidタブレット「BOOX」シリーズを展示、新モデル「BOOX Nova Pro」「BOOX Note Pro」も紹介されている。新モデルは米国で3月に発売される予定。Nova Proについては価格も明らかにされており、299ドルを予定しているという。
同社はさまざまなサイズ・機能のBOOXシリーズを展開中で、一部の製品は日本国内でもAmazonなどで販売されている。新モデルの日本での発売については、日本の代理店次第とのことだった。
最新モデルの「BOOX Nova Pro」「BOOX Note Pro」は7.8インチと10.3インチの電子ペーパーディスプレイを搭載するモデルで、ワコムの技術を採用したペンに対応している。どちらのモデルも画面を明るくするフロントライトを搭載、周囲の環境によってライトの色調(色温度)を変える技術も搭載している。
「BOOX Nova Pro」のメモリは2GB、ストレージが32GB、「BOOX Note Pro」のメモリは4GB、ストレージは64GBと違いがあるが、ディスプレイの解像度はいずれも1872×1404ドット、Android 6.0で、1.6GHzのクアッドコアプロセッサを搭載。Note Proはスピーカーとマイクも搭載している。
7.8インチのNova Proの大きさは196.3×137×7.7mmで重さは240g以下、10.3インチのNote Proの大きさは249.5×178.8×6.8mmで重さは370g以下となっている。
筆者が取材したタイミングでは10.3インチのNote Proを試すことはできなかったが、7.8インチのNova ProはiPad mini 4とほぼ同じディスプレイサイズながら2割ほど軽くて片手で持ちやすく、サイズ的には電子書籍、とくに電子コミックの単ページ表示に向いていそうな印象を受けた。階調表現は従来モデル同様のモノクロ16階調。
ワコムの技術を採用したスタイラスペンによる入力は、4096段階の筆圧検知に対応。対応アプリではパームリジェクションが動作し、指での描写ができなくなるなど完成度も高く、一般的には反応速度の遅い電子ペーパーディスプレイながら、ペンへの追従性の悪さもあまり感じられなかった。電子書籍向けだけなく、メモ端末としても使えそうだ。また、展示機はログイン認証が必要で試せなかったが、Google Playも使えるとのこと。