【CES 2019】
パンチホール型ディスプレイ採用の「honor View 20」
1月下旬にはグローバル版登場
2019年1月8日 20:13
ファーウェイがサブブランドとして展開するhonorは7日(現地時間)、CESの併催イベント「Digital Experience」にブースを出展。最新モデルで、ディスプレイのインカメラ部分にだけ穴をあけた「honor View 20」を披露した。
同モデルは12月に発表、発売されているが、1月22日にはグローバル版の発表を予定している。会場の説明員によると、フランスなど、欧州での展開を計画しているという。
honor View 20は、honorシリーズのフラッグシップモデルで、チップセットにはファーウェイの最上位モデルとなる「Mate 20 Pro」と同じ「Kirin 980」を採用。背面に4800万画素カメラを採用するなど、高いスペックを誇りながらも、中国では約3000元(約4万7650円)と価格を抑えている。
Kirin 980のAI処理能力を生かし、撮影時に最適なモードに自動で切り替える「AI VISION」が搭載されているが、メインブランドのPシリーズ、Mateシリーズとは異なり、ライカブランドは冠していない。日本で発売されてきたhonorシリーズやnovaシリーズも同様だが、写真のチューニングなどがライカブランドを冠したモデルとは異なっているという。
メインカメラはソニー製の「IMX586」で、1/2型ながら高い画素数を実現。同センサーは隣接した4画素を同色のカラーフィルターにした「Quad Bayer配列」を採用し、暗所での撮影時に画素サイズを1.6μm相当に上げることができる。カメラはデュアルカメラとなり、IMX586に加えて「3D TOFカメラ」を搭載。深度検出や、リアルタイム・モーションキャプチャーを実現する。
形状的には、前面のほぼ全体がディスプレイになっており、画面占有率が非常に高いのが特徴だ。これは、インカメラ部分だけ穴が開いた「パンチホール型」のディスプレイを採用しているため。インカメラはディスプレイの左上に搭載する。画像などを全画面表示すると穴が開いていることが分かるが、ノッチよりは目立たず、映像表示の邪魔になりづらい印象だ。
背面デザインはPシリーズやMateシリーズに比べると“派手め”な印象で、光が当たると「V」の模様が浮かび上がってくる。展示されていたファントムレッドも、鮮やかな赤といった色合い。こうした点でも、メインブランドのPシリーズやMateシリーズと差別化を図っていることがうかがえる。
ただし、日本での展開は未定。日本では、「honor 9」を最後に後継機の展開が途絶えているうえに、ファーウェイ・ジャパンのプレジデント、呉波氏がhonorシリーズの担当を外れたと語っていたため、発売される可能性は低いかもしれない。
このほか、honorのブースには、本体をスライドさせるとインカメラが出現する「honor Magic 2」が展示されていた。同モデルのインカメラは、OPPOの「Find X」のものとは異なり、ユーザーが手動でスライドさせる必要がある。こちらも、チップセットにはKirin 980を採用しており、honorシリーズのハイエンドモデルに位置づけられる。