【CEATEC JAPAN 2009】
クラウド連携や家電連携、TransferJetなどを紹介する東芝
東芝ブースでは、モバイル機器と家電製品の連携サービスや、スマートフォン向けの検索支援サービスなを参考出品した。
■クラウド対応フォトブック
顔写真を撮影 |
「クラウド対応フォトブック」と題した参考出品では、携帯電話などで撮影した写真が自宅のパソコンに保存され、画像に写っている顔を認識してスライドショーを表示させる様子を披露していた。
デモンストレーションでは、スマートフォン「T-01A」を利用してアプリ上で顔写真を撮影すると、クラウド上の写真サービスに送信され、さらに自動的に自宅のパソコンとも画像が共有された。共有した画像は、顔の特徴点などが自動解析される。撮り貯めた共有画像の中から同一ユーザーの顔が自動的に選び抜かれ、テレビなどの大画面でスライドショーが楽しめる。
東芝では、クラウドを介した連携サービスの商用化を検討しているという。ただし、商用化時期やサービスの詳細については未定としている。東芝製機器向けのサービスとなるか、コンテンツプロバイダーなどへ提供するソリューションとなるのかも含めて検討中とのこと。
ブースの説明員によれば、現段階で解析できるのは、あらかじめ登録しておいた画像と一致した顔のみになるという。ペットなど人物以外の物体の認識には対応していない。解析するための時間が必要となるため、画像を一度にアップロードして、睡眠中に解析処理が行うような利用方法が検討されているという。
顔写真をテレビに表示 | 撮り貯めた画像から一致する画像がスライドショーに |
複数の人物が写っている写真。スライドショーでは顔が一致した被写体にスポットライトがあたる演出 | 説明 |
■ホームコンテンツシェアリング
「ホームコンテンツシェアリング」は、非接触通信技術である「TransferJet」を利用して、タッチ操作でパソコンに画像を保存したり、DLNAでモバイル機器からパソコン内の動画を呼び出したりできる宅内サービス。
デモでは、TransferJetに対応したスマートフォンとパソコンを利用して、スマートフォンで撮影した画像をタッチ操作でパソコンに送る操作が行われた。また、パソコン内の動画をスマートフォンで呼び出し、REGZAで表示させるというデモも行われた。
TransferJetは、非接触ICを使った通信技術。通信速度は最大で375Mbpsとされているが、今回のデモでは20~30Mbps程度となる。ブース説明員の話では、これはモバイル機器の書き込み速度の現時点での限界値だという。東芝では、TransferJet対応製品を2010年中頃から後半にかけて提供する予定。製品化の際は、100Mbps程度の通信速度になる模様。
なお、今回のサービスはいずれも参考出品となり、提供時期などは未定。
DLNAでパソコン内のコンテンツを確認、動画をテレビで表示 | メニュー画面 |
TransferJetでデータ転送 | 説明 |
■ネット検索サポート
「ネット検索サポート」は、スマートフォンで閲覧中のWebページ内を自動解析し、ネットから関連する収集し、新たな情報にアクセスできるというもの。クライアント側が解析が行われ、Webページ内の情報かれキーワードが抽出される。関連ページ検索には「トリビア」や「ムービー」、「ホット」、「ブログ」、「口コミ」といったカテゴリが用意されており、ユーザー側が新たなキーワードを入力することなく、関連情報がWeb検索できる。
デモは、1GHzのCPUを搭載したスマートフォン「T-01A」で行われていたためか、解析処理の時間は気になるものではなかった。
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(津田 啓夢)
2009/10/8/ 11:02