【CEATEC 2020】

FCNTのCEATECブース、ローカル5G対応スマートデバイスやAIカメラなど展示

 富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)は、10月20日~23日までオンラインで開催される「CEATEC 2020 ONLINE」の「CIAJ 5G Plaza」で、ローカル5G対応デバイスや5Gソリューションを披露する。

 オンライン展示となった今回は、プロモーション動画とプレゼン資料で紹介している。会期中は、チャットを利用し担当者とリアルタイムで質問できる。

 一般公開に先駆けて、プレス向けに公開されたその内容をお伝えする。

 FCNTは、5GのIoTソリューションビジネスを「ローカル5G構築」と「スマートAIカメラ」の2つのセグメントで開拓するという。

ローカル5G構築

 「ローカル5G構築」のセグメントでは、「ローカル5G対応スマートデバイス」と「ローカル 5G ネットワーク状態可視化ツール」、「ローカル5G環境構築ソリューション」を紹介する。

 「ローカル5G対応スマートデバイス」は、10月末から提供予定で、公衆の5Gとローカル5G双方に対応するスマートデバイス。

 ノンスタンドアローン(NSA)方式だけでなく、スタンドアローン(SA)方式にも対応。また、将来の割当が予想されている帯域にも対応予定で、さまざまな電波環境の実証実験などで活用できるという。

 チップセットは、「クアルコム Snapdragon 865」を搭載しており、エッジAI動作などの高負荷作業に対応できる。また、Wi-Fi6、Bluetooth、USBや拡張I/Fボードなどでさまざまな機器を追加し、制御できる。

 たとえば、ローカル5G環境で、同デバイスの4K対応カメラを使ったリアルタイム配信や、拡張I/Fボードを経由し、さまざまな外部機器を利用した実証実験に利用できる。

 また、構築したネットワークを可視化する「ローカル5Gネットワーク可視化ツール」を10月末から提供する。

 LTEと5G(Sub-6とミリ波)の無線情報をリアルタイムに表示し、ログを保存できる。構築したネットワークの速度や安定性の検証と解析をサポートするとしている。

 同社では、今後「ローカル5G環境構築支援ソリューション」の提供を検討している。ローカル5G構築が技術的に難しいユーザーに向け、ユーザーに適したローカル5G環境の、企画設計~運用保守までサポートする。

スマートAIカメラ

 5Gやローカル5G対応の「スマートAIカメラPro」と「エッジAIキット」を紹介する。

 「スマートAIカメラPro」は、2021年2月提供予定のAIカメラ。さまざまなエッジAIをサポートするほか、無線通信で可搬性が高くさまざまな場所へ設置撤去できる。

 また、防水防塵性能や開発中の耐熱Boxを利用することで、屋外でも安心して利用できる。

 ユースケースとしては、店舗での人数カウントや防災分野、土砂崩れ検知、設備監視などを想定している。

 「エッジAIキット」は、既存のカメラをAIカメラ化できるキット。現在商品化を検討している。

スマートAIカメラPro
エッジAIキット
ユースケース