サイバークエスト、携帯電話を利用したメンタルヘルス管理ツール
サイバークエストコーポレーションは、携帯電話やスマートフォンを利用した企業のメンタルヘルス管理ツール「Mobile Mental Health(モバイル メンタル ヘルス、以下MMH)」の提供を開始した。ASP型サービスで、月額利用料は1 IDあたり、100円(1組織あたり1000 ID以上利用時)~500円(同100 ID以下利用時)。
MMHは、企業のメンタルヘルスをオンライン上でマネージメントするためのツール。もともとはサイバークエスト社内で自社スタッフの健康管理のために開発・運用していたシステムで、他社から引き合いがあり試験的に提供したところ好評だったため、サービス提供に踏み切ったという。
MMHでは月に1度、被雇用者に対して、アンケート形式によるメンタルヘルスチェックを実施。被雇用者は、携帯電話などのモバイル端末を利用して、アンケートに回答する。携帯電話のほか、iPhoneやBlackBerry、Windows Mobileなどのスマートフォン端末にも対応する。
MMHの仕組み |
雇用者側は、集計された診断結果をオンライン上でチェックすることが可能で、診断結果を部署別・職種別などの細かいカテゴリで管理することができる。
MMHは、個々人の性質や性格などを調べるものではなく、ストレス度合いだけを把握する。このため、被雇用者も携帯から気軽に回答できるという。サイバークエストでは、「毎月実施することにより継続したデータ分析を可能とし、メンタルヘルス不調の早期発見と早期対応に結びつけることができる」としている。
またMMHでは、オプションとして「目安箱」の機能も用意。被雇用者が自分自身のことや組織のこと、人間関係のことなどを投稿することができます。この場合、記名で投稿するか匿名で投稿するかを投稿者が選択できる。「目安箱」機能については、被雇用者と雇用者のコミュニケーションツールとしての活用を想定している。
サイバークエストでは今後、顧客企業の要望を反映してバージョンアップで対応していくとともに、さまざまな事例を蓄積し、導入企業に役立つ形でフィードバックしていきたいとしている。
被雇用者(ユーザー)の画面。自分の状態を、集計グラフでも確認できる |
管理画面。部署別や職種別などの表示も可能。雇用者側は管理画面で、組織全体のメンタルヘルス傾向を把握できる |
2009/10/29 06:00