本日の一品
出張などでの持ち歩きに最適なUSB扇風機
(2015/7/7 06:00)
毎年この時期になると、各社のUSB扇風機のラインナップを見比べつつ、今年はどれを買うべきか品定めするのが、筆者の恒例行事となっている。今年は、昨年購入した無印良品の二重反転式USB扇風機(関連記事)を継続して使用しており、自宅用についてはとくに買い替える予定はないのだが、地方遠征時にホテルで使える、持ち歩きができるタイプを新しく調達しておこうと考えた。
最終的に選んだのが、今回紹介するドウシシャの「FSQ-101UWH」である。Amazonで評価が高い「PPM-1081UWH」の新モデルという位置付けらしく、写真を見る限り外見はそっくりだが、価格は若干安く設定されている。
USB扇風機といえば、そのほとんどが据え置き用であり、持ち運べるタイプとなると、USB扇風機の黎明期から存在する、フレキシブルアーム式のモデルくらいだ。もっともこちらは風量がまったく足りず、実用性は皆無に等しいため、市場からも姿を消しつつある。今回は多少かさばるのを覚悟で、十分な風量が得られ、そしてバッグへの収まりがよいという条件で探した結果、見つかったのがこのモデルだったというわけだ。
このモデルは、5インチサイズの工業ファンを使用しており、風量は2段階で調節できる。弱でもかなりの風量があり、なおかつ騒音も少ない。個人差はあるだろうが、そのまま就寝しても気にならないレベルだ。強にするとやや風切り音が目立つが、そこまでの風量が必要なシチュエーションはかなり限られるので(暑い外出先から戻った直後や風呂上がりくらいだろう)、実用上はとくに問題はない。
本体サイズは、ベースを展開した状態でほぼA5サイズとそこそこ大きい。厚みも相応にあるが、フラットにすると余計な突起もなく、バッグに出し入れする際にほかの荷物に引っ掛かかりにくい。持ち歩きに適していおり、オフシーズンに引き出しに片付けておくにも場所を取らない。収納しやすいスクエアな形状でありながら、風量や静音性が一定のレベルに達しているUSB扇風機は貴重であり、それだけで買いと言っていい。
本製品のもう一つの利点は、電源が3WAYであることだ。USB給電のほか、ACアダプター駆動、さらに単3電池4本でも動作する。本体側のコネクタが独自形状で、市販のUSBケーブルを使用できないのはマイナスだが、ACアダプターと兼用になっているために、やむを得ないところだ。ふだんから単3電池を入れておけば、ケーブルを持参し忘れたり、あるいはケーブルが距離的に届かない場合でも、単体で使用できるので重宝する。
そんなわけで、厚みや独自形状コネクタなど、マイナス要素もなくはないものの、ほかのUSB扇風機と比較しても、風量と静音性のバランスは良好な部類に入り、トータルではかなり実用性に富んだ製品というのが、地方遠征も含めて2週間ほど使ってみた筆者の評価だ。構造上、首振り機能はない。ほかのUSB扇風機と比較する時には、そこがネックになりそうだが、候補の一つに加えてみてほしい製品だ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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FSQ-101UWH | ドウシシャ | 2130円 |