本日の一品
「The クラッシュ!」ネタ激減必至!? 京セラの液晶保護フィルム
(2013/4/26 06:00)
本誌の別コーナー「The クラッシュ!」では、毎週毎週みなさん派手に端末をクラッシュさせていて気の毒だなあと思う反面、自分のスマートフォンもいつ同じようにギッタギタに画面が割れることになるかわからないわけで、スマートフォンを使うときは常に必要以上にぐっと握りしめている。おかげで手汗はすごいし肩も凝る。
そんな状況に一条の光として射し込んだのが、京セラの「衝撃吸収液晶保護フィルム」。韓国メーカーが開発した素材を用いて製品化したものらしいが、これさえあれば、端末を取り落としたときに少なくともディスプレイのガラスをバリバリにすることはなくなる、かもしれない。「The クラッシュ!」がネタ不足に追い込まれるのではないかと心配だ。
といっても、今回紹介する「衝撃吸収液晶保護フィルム」の対応機種は、今のところ京セラ製のAndroid端末である「DIGNO S」「DIGNO DUAL」「URBANO PROGRESSO」の3機種のみなので、筆者がメインで使っている「ELUGA X P-02E」用のラインナップがないのが残念なところ。しかし、実際にこのフィルムを試してみると、なんだかこれまでの液晶フィルムとはずいぶん趣が異なることが体感できるのだ。
京セラによれば、フィルムは衝撃を吸収するための層とそれを挟む層の3層構造になっているという。他社製の一般的な衝撃吸収フィルムだと構造上かなり分厚くなってしまうが、本製品では厚みを抑えながら耐衝撃性能を実現しているとのこと。それでも他の一般的な液晶保護フィルムの1.5枚分くらいの厚みになっているのだけれど、指でつまんでみたところでは丈夫な感触があり、かえって安心感があるし、フニャフニャではないので狙ったところにぴったり貼りやすい。
しっかり貼った後に一通り画面を操作してみると、わずかにクッション性のある、指にやさしい雰囲気。ディスプレイを軽くデコピンしてみても、さすがにこの程度だと衝撃を吸収しているかどうかはわからない。では、ということで、先の尖ったボールペンで押してみると、それほど力を入れなくてもフィルムがわずかに凹むことがわかる。ガンガン突けば小さな凹みが残るが、時間がたつとゆっくり元に戻って目立ちにくくなる。この柔軟性のある素材や仕組みが衝撃を吸収するのだろう。
ジャケットと組み合わせて端末の全面を保護すれば、もはやちょっとやそっとの落下程度ではどこかが傷ついたり、割れたりする恐れはほとんどなくなりそうだ。フィルム表面のハードコーティングでひっかき傷も付きにくいし、指紋などの汚れが残りにくい防汚コーティングや、抗菌コーティングが施されているのも安心度が高い。パッケージには2枚入っているので、万が一思いっきり傷が付いたり汚れたりしても、もう1枚の方に交換すればOKだ。
フィルムは光沢のあるグレアタイプのみ用意されている。人によって好みもあるだろうけれど、ディスプレイ本来の明るさや鮮やかさを損なわずに使うことができるのがよいところだ。前述したとおり、画面に触れたときにほのかに柔らかさを感じて、スマートフォンという機械の“無機質さ”みたいなものが和らいでいる気がする。だからといって、タッチ操作時などにたわむような感じはもちろんしないし、フィルムを付けていない時と同じように、きびきび、すいすい快適に操作できる。
とにかく一度試してみれば、この京セラ製の「衝撃吸収液晶保護フィルム」がこれまでのフィルムと“なんか違う”ことがわかるはず。最近のスマートフォンのディスプレイはCorningのGorilla Glassのような傷付きにくいガラスを採用することが多くなっているけれど、端末が高価なだけに、万が一の傷や手の脂などが気になってフィルムを貼りたくなるのがユーザー心というもの。価格は1780円でちょっぴりお高い感じがしてしまうかもしれないが、これは2枚組のお値段。他社製の衝撃吸収フィルムが1枚980円くらいで売っていたので、割安と言ってもいい。他の端末向けにも、早くこの製品と同じ技術を使ったフィルムが提供されればなあ。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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衝撃吸収液晶保護フィルム KYO-FM01A | 京セラ | 1780円 |