本日の一品

単なるブックマークにも相性があることが理解できる「Zipmark」

近所の御徒町アメ横にあるガラクタ貿易で面白いブックマークを見つけた

 昨今は、興味あるウェブサイトの“お気に入りインデックス”というイメージの強い「ブックマーク」という言葉だが、海外の街の巷の書店に行けば、数多くのブックマーク(栞)を売っているのを目にすることが多い。

 日本人も米国人も同じように本好きの国民だが、米国の書店が常備している栞のバリエーションは日本の書店よりはるかに充実していると感じることが多い。筆者の海外旅行や海外出張の楽しみの1つは地元の書店を巡ることだが、栞をコレクションするのも書店訪問の目的の1つだ。

 日本国内では、書籍のウェブ販売の大攻勢で減少している街中の書店よりも、ライフスタイルをテーマにしたお店やガジェットショップで洒落た栞を発見することが多い。

 今回ご紹介するPLEGDES!GN社の栞、「Zipmark(ジップマーク)」もそんなお店を一緒に見ていた友人が偶然見つけたモノだ。ジッパーのイメージをブックマークの用途にアレンジしたZipmarkはプラスチック製で、一般的な単票型や紐状の栞とは大きく異なるデザインをしている。

一見してお菓子作りなどに使うキッチン道具のようにも思えるデザインだ
どうも国内の文庫本や新書とはデザイン的相性がもうひとつ

 購入したZipmarkは赤とグリーンの2種類。筆者が購入したカラー以外にブルーもラインナップしている。Zipmarkは機能的にはシンプルな栞だが、使い方は意外と難しい。正確には使い方が難しいのではなく、使って似合う本の選択が難しい。

 ウェブショップ上でのZipmarkのイメージ画像を見ると、そのほとんどが洋書のハードカバーをモデルに使っているのに気づくだろう。実はここがキーポイントなのだ。筆者は、最も読む機会の多い、国内で売られている文庫本や新書にZipmarkを使ってみたが、これは予想通り全くのミスマッチ。

 同じ国内版の書籍でも、科学系やマーケティング系の分厚いハードカバー本ならそれなりに収まりも良い。しかし、筆者の所有している書籍の中では、やはりBRAUN社のデザインを扱った海外書籍が圧倒的なベストマッチングを示したのは言うまでもない。

 今まで、本に合わせてブックマークを選ぶことはあったが、ブックマークが本を選ぶことがあるとは思わなかった。Zipmarkは何でもマッチする書店の無料ブックマークとは異なる頑固なデザイン的個性が極めて楽しいアイテムだ。本末転倒だが、Zipmarkに似合う「和の本」を見つけ出してみたい。

ハードカバーの書籍ならまだ少しは相性は良さそう
デザイン系の洋書なら雰囲気はピッタリだ
BRAUNのデザイン紹介本なら2つくっつけても違和感がない
製品名購入場所購入価格
Zipmark御徒町「ガラクタ貿易」630円

ゼロ・ハリ