本日の一品
電気はどこから来るの? に答える ポテトクロック
(2012/12/27 06:00)
本誌の読者のみなさんならもちろん、毎日電池のお世話になっていることだろう。最近は二次電池(充電池)がよく使われているから、毎日がよい充放電ライフなのではないかと思う。
電池という名前にはなっているが、実際は電気が電気の状態で蓄積されているわけではなく、なにか他の形で溜められているということはみなさんご存じだろうか。多くの電池は化学反応によって発電し、その電気を我々は利用しているのだ。
その化学反応を身近にあるもので起こしてみて、実際に電気が起きるのを体験することができるのが、今回紹介するポテトクロックだ。
本製品以外に必要となるものは、製品名の通りじゃがいも……だけではなく、他にもトマトやりんご、レモンなどの果物、そして清涼飲料水や酢、食塩水までさまざまなものを利用できる。筆者の家には傷んできたグレープフルーツがあったので、それを利用してみた。説明書は英語と中国語でしか書かれていなかったので絵を見ながら準備したのだが、注意しなければいけないのは、時計から出ている黒い線を亜鉛版(銀色の金属板)、赤い線を銅板(銅色の金属板)に繋ぐということくらいだろうか。あとは説明書の絵とパッケージを見れば何とかなるだろう。
テスターで電圧を実測してみたところ、グレープフルーツ1つで約0.9V、2つ直列にして約1.78Vの電気を発電できた。これなら乾電池1つで動く時計などの省電力機器なら十分動作させることができるだろう。このキットに付いてきたのはデジタル時計だが、今ならLEDなどを光らせてみても面白いのではないかと思う(が、電圧が足りないので赤色LEDでないと光らないかもしれない)。なお、実験に利用した果物などは亜鉛が溶け出していて食用にはならないので、誤って食べてしまわないよう注意してほしい。
残念ながらクリスマスプレゼントの時期は過ぎてしまったが、冬休みにちょっと遊んでみるのには面白いものだと思う。筆者が購入したものは前述の通りマニュアルも英語と中国語だけのものだったが、インターネットの通販サイトでは日本語マニュアルが付いたものもあるようだ。興味のある人はぜひ調べてみてほしい。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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POTATO clock | 三月兎 | 1800円 |