1g以下! 電池不要でぺらぺらの体温計
個人用ケイタイ体温計「こう見えても体温計」。デザインは2種類で、ライオン風のキャラクタは「タイオンちゃん」というらしい |
風邪を引いて熱っぽさを感じると、手が伸びるのが体温計。温度を見て「やっぱり!」と思い、さらに暗示にかかったように症状がハッキリしてみたり、一方で「熱はないようだ……」と嬉しいような残念な気持ちになったりするわけだ。
ただどういうわけか、計りたいときに見つからないことが多いのが悩みのタネ(うちに限ったことかもしれないが……)。使い終わったら元の場所にしまえばいいのだが、あの形状は他のものに紛れてしまいやすいような気もする。しかも電子体温計の場合、久々に使おうと思ったら電池切れなのか、全く反応しなかったこともある。
そんな悩みを解決してくれそうなのが、今回紹介する「こう見えても体温計」かもしれない。使い捨てのスプーンを彷彿とさせるようなスティック状で、しかもペラペラなのだ。キッチンスケールで計ったら、1gに満たなかった。5.6×8.8cmのカード型の収納ケースが付属しており、裏側の収納口に差し込むと、名刺入れなどのカードケースに入れて携帯できる。
スティック、つまり体温計の片方には緑色の点が50個並んでおり、目盛りの代わりとなる体温が書かれている。この部分を舌の裏(1分)か脇の下(3分)に挟むと、体温によって緑のドットが黒く変色するので、どこまで変色したかで温度がわかるという仕組みだ。ドットは1つが0.1℃を表しており、35.5度から40.5℃までわかる。例えば、「35 5」と書かれた列のドットが全て真っ黒になっていたら35.9℃を表し、「36」の列の左から3つ目までが黒くなっていたら36.2℃というわけである。使い終わったら水洗いして収納ケースに入れて保管すれば、何度でも再利用できる。
初めて見たとき、こんなもので本当に体温がわかるのかと疑っていたが、これがなかなか正確! 発見された電子体温計と比べてみたが、ほぼ同じ値を示していたので驚いた。ただ、すぐ読み取らないと外気で色が戻ってしまうのでその点は注意が必要だ。
電池も要らないし、携帯するのに場所もとらない。しかも洗えば繰り返し使える(衛生面から共用はNG)。なんだかちょっと熱っぽい? なんてときも、サッと取り出して熱が測れる。常に携帯しておけば、特に小さいお子さんの様子が変だな、と思ったときはすぐ確認できるので心強いのではないだろうか。収納場所もカード型でわかりやすいので、意外とこの体温計のほうが紛失の恐れもなく、すんなり利用できるのではないだろうか。「体温計なんてほとんど縁がないから持ってないね!」という人ほど、この手のアイテムのありがたみがわかりそうな気もする。
絆創膏を取り出すようにフィルムをめくると、体温計があらわれる。厚生労働省認可なので安心 | 体温計の裏側。使い捨てのマドラーか、スプーンのようだ |
舌の裏に1分間挟んだところ、36.5℃をマーク | カード付属のルーペを使えば、グッと拡大してチェックできる |
カードの裏に体温計の収納口がある | 体温計を収納口にすっぽり納めれば、あとは手帳や名刺入れに入れても持ち歩ける |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
こう見えても体温計 | アプレス | 525円 |
2010/5/11 06:00