缶ジュースよりも安いSDカードリーダーライター
半透明ボディのSDカードリーダーライターだ。これで税込105円だった |
地元の100円均一ショップに日用品や消耗品を買いに定期的に訪れるのだが、その度にデジタル系のアイテムが並ぶ棚をざっと見て回っている。100均と呼ばれるショップができた頃は乾電池やフロッピーディスク、CD-Rなどが目に留まったものだが、ここ数年では携帯電話系のアクセサリが増えてきた印象だ。USB充電ケーブルなどは鞄やオフィスに常備させるために購入したユーザーも多いのではないだろうか。
そんな100均のデジタル系コーナーに最近訪れてみたところ、何とSDカードのリーダーライターまでもが売っているではないか。その昔、SDカードが登場した頃は5000円以上したものだよな……などと思いつつ、用途を思いつく前につい衝動買いをしてしまった。
サイズは750×30mmで、“超"とまではいかないが比較的小型。Windows 2000 SP4以降のOSであればPlug&Playでドライバーのインストールは必要なことも、今ではごく当たり前といったところ。購入した当初は「こんなに安いし、対応しているのは普通のSDカードだけだろう」と思っていたが、しっかりとSDHCをサポートしているのにはちょっと驚いた。
早速ベンチマークを取ってみた。パソコンは年代物だがDELLのノートパソコン「Inspiron 6400」を使用。CoreDuo T2300 1.66GHz、メモリは3GBという構成で、メディアはTrancendのSDHC CLASS6 8GBメディアを使用。なお、ベンチマークにはCrystal Disk Mark2.2を用い、100MBの読み書きを5回繰り返した平均値とし、他社のマルチカードリーダーと比較をしてみた。
結果は、Readに関しては共に大きな差は無く、ほぼ19MB/sと高速だが、シーケンシャルの書き込みにおいては100円リーダーライターの速度は3MB/s程遅い結果に。それでも12MB/s出ていれば、まずまず使えるといったところではないだろうか。
昨今、ノートパソコンにはSDカードスロットが標準装備されるモデルが増え、リーダーライターを使う機会も以前に比べると少なくなってきたが、SDカードスロットが無いパソコンとのデータのやりとりなどに1つ持っているとなかなか便利。残念なことに消費税の5円が付いて「ワンコイン」とはいかなかったが、缶ジュースよりも安いこのアイテム。ポンと鞄に忍ばせておくと意外なところで役に立ったりするかもしれない。
前後のキャップを外すとUSBコネクタとSDカードのスロットが現れる | PCに接続してみたところ。アクセスランスは赤 |
すでに持っていた市販マルチカードリーダーライターでのベンチマーク結果 | こちらは今回購入した100円リーダーライターでのベンチマーク結果。シーケンシャルWriteが若干振るわなかった |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
SD/SDHC対応USBカードリーダーライター | エービット | 105円 |
2010/5/6 06:00