あのPENがデジタルになったので買ってしまいました
いつも持ち歩いているE-P1一式。写真には写っていないが、パンケーキレンズ用の光学ビューファインダーもある。中央のマウントアダプターは予約キャンペーンでいただいた |
去る7月3日、オリンパス・ペン「E-P1」のホワイトを手にしてしまった。勢いで、保護フィルターや保護シール、予備バッテリーなど一式そろえてしまった。そんな余裕は全くなかったのだが……。
デジタル一眼レフはキヤノンの「EOS Kiss X3」(以下、X3)を使用しているし、マイクロフォーサーズ1号機として注目を浴びたパナソニックの「DMC-G1」(以下、G1)も持っている。なのになぜ「E-P1」なのか。それは普段愛用している鞄に交換レンズごとすっぽり入ってしまうから! そもそもX3があるのにG1に浮気したのはG1が非常にコンパクトで、ライブビューしやすかったからなのだが、「E-P1」はさらに小さい。鞄に入るか入らないか。持ち歩いてもいい重さかどうか。それは荷物が増えがちな女性にとって大きな問題なのである。
仕事で使うなら多少重くても我慢できるが、普段趣味で使うならできるだけコンパクトなほうがありがたい。でもレンズ交換できるカメラのもつ表現力を一度知ってしまうともう、普通のコンパクトデジカメには戻りにくい。その表現力はキープしたかった。デジタル一眼が持ち歩きたいというより、そういう性能のあるカメラならコンパクトカメラでもいいような気もしていた。でもさすがにレンズ交換まではできないだろうけど……。
と、そこへ1本のコピーが目にとまった。うろ覚えなのだが、初期の頃の「E-P1」のカタログに「ほしかったのは、一眼レフカメラではなく、一眼レフカメラで撮った写真」というようなフレーズが添えられていたのだ。まさにその通り! これがズドーンと刺さってしまったというわけである。
左がやはり衝動買いしていたPENのD3。コンパクトだが金属のずっしりとした手応え。これはE-P1も同じ |
詳しい性能については公式サイトでご確認いただくとして、ざっくり感想を述べるならば、そのクラシックな佇まいにクラクラである。こんなに見惚れるデジタルカメラも珍しいかもしれない。それはやっぱりPENの流れを汲んでいるからだろうか。昔、絞りもシャッタースピードも知らないのに、中古カメラ屋で一目惚れしてPENの「D3」を買ってしまったという“前科”があるが、「E-P1」にも同じことが言えるかもしれない。
交換レンズは2本とも手のひらに乗ってしまうほどコンパクトなので、持ち歩いても全く気にならない。前から気になっていた「アートフィルター」は、今や大変お気に入り。これがあるから手放せないと言ってもいい。トイカメラやトイデジの表現が好きな方はかなりシビれるに違いない。動画はオートフォーカスじゃないのが不満だが、アートフィルターと合わせるとかなり味が出せて楽しい。操作性の面ではカスタマイズ項目が多すぎてたまに混乱するけれど、真四角写真も撮れるし、機能を組み合わせることで相当自分仕様で遊べるカメラだと思う。
驚いたのは、無理だと思っていたショルダーバッグにもすっぽり入ってしまったこと。実はこのショルダー、そうやって使える日を待ってたのだ。一眼を入れて持ち歩きたいが、どうしても入らないのでなかなか出番がなかったショルダーだったのだ。おかげで嬉しくて仕方ない。そうなると余計かわいく見えてしまう「E-P1」なのである。
そうはいってもあまりに首が回らないので何か売ろうかと密かに企んでいたのだが、気がつけば、商品撮影や取材仕事は交換レンズが豊富なX3、キッチン系の仕事にはライブビューがかなり便利なG1、お出かけスナップ用にはコンパクトだけど多彩な表現が可能な「E-P1」と、すっかり使い分けができてしまっていた。レンズ地獄から抜けたと思ったのだが、これからはマイクロフォーサーズ地獄が待っているのかもしれない。かなりヤバイ!
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
オリンパス・ペン E-P1ツインレンズキット ホワイト | オリンパス | 12万9800円 |
プロテクトフィルター2枚 | オリンパス | 1386円 |
リチウムイオン充電池 | オリンパス | 5880円 |
本革ボディージャケット ホワイト | オリンパス | 4480円 |
本革ショルダーストラップ ホワイト | オリンパス | 3980円 |
2009/10/14 11:00