本日の一品

家族のビデオ会議にも役立つアイリスオーヤマのスピーカーフォン「CMS-101」

 マスクの着用が個人の判断となるなど、日本でもコロナ禍明けに向けた動きが着実に進みつつあります。

 一方で、コロナ禍で脚光を浴びたリモートでのビデオ会議などは仕事関係で減少傾向にあるのですが、逆に定着したのが家族でのビデオ会議。コロナ禍で会いに行けなくなったことを機として離れた家族同士で試してみたところ、非常に気に入ったようで直接会いに行けるようなった現在でも週に1度は家族でビデオ会議するのが通例となっています。

アイリスオーヤマの「CMS-101」。コンパクトなスピーカーフォンでBluetoothだけでなくUSB接続にも対応している。

 そのビデオ会議にはスマートフォンを用いているのですが、快適に利用する上で課題となっていたのは映像よりむしろ音声。スマートフォンのスピーカーからの音を家族で聞くと小さすぎるのでBluetoothスピーカーをつないでみたのですが、マイクを1つしか備えていないので複数人が参加すると声が伝わりづらくなるなど、いくつか問題を抱えていました。

 しかも最近になって使っていたBluetoothスピーカーが故障したことから買い替えを検討したのですが、音楽を聴く訳ではなく会話が主なのでどうせならスピーカーフォンに変えた方が快適になるのでは? と思い立ちました。

 そこで購入したのがアイリスオーヤマの「CMS-101」というもの。スピーカーフォンはビジネス用途が主なので1万円くらいはするものも珍しくないのですが、CMS-101はBluetooth接続に対応していながら、セールにより6000円前後で販売されていたことから、こちらを選んでみた訳です。

 サイズはアマゾンの「Echo Dot」に近いサイズ感でテーブルに置いてもあまり邪魔になりませんし、話している時間は1時間程度なのでバッテリーも十分持ちます。それでいてスピーカーフォンなので、4つの全指向性マイクを搭載しており360度全方位にいる人の音をしっかり取り込むことが可能。マイクがおまけ扱いになっていることが多いBluetoothスピーカーと比べると、通話の面では安心感があります。

Echo Dotと並べてみたところ。やや薄くて直径は大きいがサイズ感は大きく変わらず、手のひらに乗るサイズのコンパクトさだ。
正面上部には音量調節のほか、通話とマイクのオン・オフができるボタンを用意。下部にあるのは電源ボタンとペアリング用のボタンだ。

 それゆえ性能的には満足感が高いCMS-101なのですが、欲を言えば気になる点も2つほどあります。1つはカラーが黒しかないのでリビングに置くにはいまいちマッチしないこと。元々ビジネス用途に作られたものなのでやむを得ない部分ではあるのですが、プライベートでの用途も意識したカラーバリエーションもあるとありがたいな……とも感じてしまいます。

ビジネス用がメインということもあってかカラーは黒のみ。リビングなどに置くとやや違和感が出る場合もある。

 そしてもう1つは本体のアナウンス音声。電源のオン・オフやペアリング時に都度、「パワーオン」「ペアリングモード」などというアナウンスが流れるのですが、流暢な英語なので日本のリビングで使うとどうしても違和感を抱いてしまいます。ちょっとエッジの利いたデバイスでも丁寧な日本語マニュアルが付いてくることで定評のあるアイリスオーヤマ製品だけに、できればこうした部分も日本語にしてくれれば……というのが正直な所です。

製品名発売元実売価格
CMS-101アイリスオーヤマ7070円
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