本日の一品

任天堂の最新型携帯ゲーム機!「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」

 「欲しいけどいらない」というのが、今回ご紹介する「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」が発表された時の第一印象でした。モノとして非常に物欲はそそられるものの、ゲームとしての「スーパーマリオブラザーズ」はニンテンドーSwitchでいくらでも遊べますし、今さらそんな熱心に遊ぶものでもないし……と判断していたのです。

「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」

 なぜその判断を覆して購入したかと言えば、単純に弊家の子どもが、これを誕生日プレゼントに欲しいと言い出したからです。子どもが欲しがってるんだったら仕方ないね! と絶好の言い訳を得た筆者はまんまと本製品を入手、もとい子どもに誕生日プレゼントとして買い与え、子どもそっちのけでいじり倒し、これは買って良かった! という感想を得るに至ったのでした。

内蔵ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」。おなじみのタイトル画面。
毒キノコの衝撃「スーパーマリオブラザーズ2」。実はプレイしたことが無い方も多いのでは?
ゲーム&ウォッチの名作「ボール」。キャラがマリオになっています。

 「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」は、昔懐かしい「ゲーム&ウォッチ」に2.36インチのフルカラー液晶を搭載した携帯ゲーム機&時計です。ゲームとして「スーパマリオブラザーズ」と「スーパーマリオブラザーズ2」のほか、ゲーム&ウォッチの名作ゲーム「ボール」を収録しています。

ゲーム&ウォッチ「ボール」と比較すると、やや本体は大きめです。
充電池を内蔵し、USB Type-C端子経由で充電できます。

 本体は小さいものの、ゲーム機としての仕上がりは非常に上質です。押したボタンがひっかかったり、十字キーが押しにくかったりといった難点はほぼありません。小さい液晶画面にもチラツキや残像はなく、何よりこの小さい機体としては信じられないくらい良いサウンドが鳴るスピーカーも備え、楽しくスーパーマリオブラザーズを遊べます。

手に馴染むサイズで快適にプレイできます。

 そして特筆すべきはゲーム&ウォッチの「ウォッチ」の部分です。ゲーム&ウォッチは本来、ゲームと同時に時計の機能を備えているがゆえのこの名称ですが、本製品にもしっかりその機能は引き継がれています。

時計モードの画面。時間によってステージや背景が変わります。
時計と同時にちょこまかとマリオが走り回る様子はずっと見ていても飽きません。

 時計モードに切り替えると、スーパーマリオブラザーズのゲーム画面を模した時計が表示され、画面内をマリオが駆け抜けていきます。面白いのはこの画面が刻一刻と変化していくところ。地上ステージの時もありますし、時刻によっては夜のステージが表示されることも。画面上にはクリボーやノコノコなどの敵キャラも現れます。

 さらにボタンを押すと無限に敵キャラを沸かせることができ、画面を走り回っているマリオを倒すことができたりもします。画面内をちょこまかと動き回る愛らしいキャラクターたちは、ずっと見ていても飽きません。むしろ本製品はこのウォッチ部分にこそ本質があるのではないかと思えました。

 本製品はスーパーマリオブラザーズの35周年記念で発売されたものですが、ひょっとしたらほかの任天堂の名作ゲームのゲーム&ウォッチ版も出るのではないかと密かに期待しています。たとえば今年35周年を迎えた「ゲーム&ウォッチゼルダの伝説」とか。もし発売された暁には、今度は「欲しいけどいらない」どころではなく「欲しいしいる!」とすぐさま買いに走ってしまいそうな筆者なのでした。

製品名購入場所価格
ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズヨドバシカメラ5,470円(税込)