携帯性と一覧性に優れた薄型「つくしペンケース」

ずっと買おうと思っていたつくしペンケースを丸の内で見つけて買った

　常々、筆記具を収納するためのペンケースを持っている「ペンケース派」の人と、ペンケースの類は一切持っていない「非ペンケース派」の人がどのくらいの比率で居るのか興味はあるが、意外とその手の調査データはネット時代の現代でもなかなか見つからない。

　そういう筆者もまず自宅でデスク周りを整理整頓した直後は、筆記具をごく普通のペン立てやフラットなトレイにキチンと入れて使っている。しかし生まれながらの不精者なので、その内に、使用後、本来あるべき場所から溢れ出た筆記具は机の上のあちこちに散乱するのが日常だ。

万年筆のケースは1本入れのケースが大好きでいつも使っている

万年筆＋ボールペン＋鉛筆　も3本ケースもポピュラーな存在だ

季節に応じて数本の筆記具を収納できるペンケースを交換して使うのも楽しい

　一方、外出先ではペンケースの必要性を感じる人は筆者を含めてかなりの比率に上るだろう。外出時にはペンケースは必要だが、同時に自宅でも筆記具の散乱状態は避けたい人も居る。時々見かける自宅ではペンスタンドやペントレー型の形状だが、外出時には丸めたりジッパーで綴じて変形するペンケースなども登場してくるのだろう。

つくしペンケースのリネン帆布＋ホワイトファスナーモデルを買った。ファスナーは色違いで他に青と黒のモデルがある

　今回は東京駅前のKITTEビル内の「マルノウチリーディングスタイル」で偶然見かけたリネンを使った帆布製のつくしペンケースを手に入れた。外形サイズは115×200㎜×10㎜で、成人男性なら手でしっかりと持てる新書サイズ＋の手のひらサイズだ。

フラットデザインでほぼ周囲前面ファスナーが特長だ

成人なら男性でも女性でも普通に持つことができる

　周囲360度開閉可能なジッパーを備え、本で言えば背の部分以外の3辺をジッパーで開けることで収納したペンやメモ、定規などの全てを一覧することが簡単にできるデスク上で設置面積の大きなペンケースだ。

見開きで一覧性が高く1ダースくらいの筆記具を収納できる

　ペンケースには収納力に加えて、筆記作業の後でデスク上に散乱した全ての筆記具を一気にかき集めてスピーディーに再収納できる機能を強く望むユーザも多々いるが、そういうユーザにはつくしペンケースは多少向かないかもしれない。

筆記具は片側にまとめ、反対側にメモやその他の文具を収納することもできる

余った空間には糊や消しゴム、修正テープ、薄いポチキスも収納できる

　もちろんつくしペンケースもそういった使い方が全くできないわけでは無いが、感覚的に向かないイメージがするだけのことだ。あくまで、整理整頓派のための小奇麗な正統派ペンケースなのだ。

周囲ぐるりとジッパーが開くのが最大の特長だ

収納アイテムの一覧性を最大化する使い方

　ジッパーを開いた左右両面にペンを目一杯入れるなら、ペン軸の太さにも左右されるが、最大1ダースくらいの筆記具は収納可能だ。筆記具の先の入る最下段のポケットや、収納した筆記具を安定してホールドする為の中段の太いベルトなど、ユーザの自由な使い勝手を支援してくれる。過剰ではないミニマルな左右対称仕様の効果は大きい。

　またいずれかの面に小振りな縦開きの手帳やメモ用紙等を収納することもできる。余った空間には、消しゴムや修正テープ、スティック糊、小さなハサミやホチキス等の収納も十分可能だろう。

　つくしペンケースの最大の特長は何と言っても2系統のジッパーで周囲4辺360度近くを全開できることだろう。使う目的に合わせて、オープンする箇所を周囲4辺の何処をどの程度の大きさで開けるかによって様々な使い方が可能となる。

筆記具収納が片側に収まるならよくあるこういう使い方もできる

　ジッパーを全開すれば見開きで一覧性の良い大型のペンケースとなる。また短辺側を開けてペンケースの片側をめくりあげるように使えば、筆記具の収納力は最大で50％減にはなるが一覧性と置きスペースの最小化の両面を実現することも可能だ。

　そして、つくしペンケースの上辺だけを開放すれば、よくある縦封筒型ペンケースとなり、筆記後の収納スピードは短縮されて逃げ足の速い対応も可能だ。残念ながらその時は普段は便利な中段の太いベルトが邪魔になることもありそうだ。

2つのジッパーの開放位置で封筒状のこういう使い方も便利だ

　つくしペンケースの面白いところは、本来はお行儀のよいフルオープン型ペンケースだが、内側に配置されたポケットと中段の太い帯の左右対称設計、そして2系統のジッパーを組み合わせることで様々なバリエーションのペンケースイメージをユーザに提供してくれることだ。