本日の一品
キーボードもタッチパッドもどちらも使いたいあなたへ、mokiboキーボード
2020年3月10日 06:00
モバイル向けのBluetoothキーボードはいろいろな形状、機能の物が存在しており、筆者もキーピッチが狭くなったものをいくつか持っている。持ち歩きを考えて折りたたみ方法を工夫した物などは見ていて面白い。ただあまりとっぴな物は使いにくいので、勢いで買っても結局使わなくなってしまいがちな物でもある。
今回紹介するmokiboもモバイル向けのキーボードで、フラットなキーボード表面がタッチパッドになっているのが特長だ。ノートパソコンのキーボードのようにキーボードのタッチバッドが一体になったものはすでに存在しているが、キーとパッドは同じ場所に配置できないので大きくなってしまう。しかしmokiboはキーの表面がそのままタッチに対応しているので、キーボードの面積がイコールタッチパッドの面積になり、細かい操作もしやすい。
3台までのマスターと接続することができ、Windows/macOS/iOS/Androidに対応したキー配置にできるということだったので、まずはMacにつないでみた。が、なにかしっくりこない。タッチパッドを使っていて気が付いたのだが、よく考えてみればMacBookのキーボードには十分大きいタッチパッドがすでに付いているので、キーボードにタッチパッドがついていてもあまりメリットがないのだった。このキーボードの本領を発揮させるためにはタブレットやスマートフォンにつなぐぐらいがベスト、と考えておいた方がいいだろう。
そこでGalaxy Note 8につないでみたところ、まったく問題なく接続できて使えるようになった。そのままキータイプすればキーボードとして使えるし、キーボードの手前のスイッチ部分をタッチしながらキー表面をなでるとマウス(?)カーソルが出てきてタッチパッドとして使える。強いて言うなら左手親指がホームポジションから若干離れないといけないのが気になるが、あとは普通のキーボードとタッチパッドとして使えてしまう感覚だ。パンタグラフ構造のキースイッチはストロークもそこそこあり、キーピッチも17.5mmあって普通のキーボードとしても使える。
タッチパッドとして使う時、慣れていないうちはキーを押し込んでしまうことがあるのだが、押してしまっても文字キーの場合は何も入力されないので問題なかった。スペースキーの場合はそのまま入力されたので、そこは気をつけたい。また、Fnキーを押しながらCaps Lockキーを押すとタッチパッドとしてロックできる。タッチパッドとしてだけ使いたい時はこれを利用するといいだろう。
筆者はCESにブースを出していたmokiboの人達からスマートカバーとセットで購入したものだ。US配列のものなので気になってキーボードを裏返したら技適マークが番号付きで書いてあり安心して購入できた。日本で日本語配列になっている物はもちろん問題ないだろう。
iPadもiPad OSになってカーソルが出るようになって外付けポインティングデバイスが使いやすくなったし、タブレット端末を使っている人にはぜひ試してもらいたい一品だ。