本日の一品
アナログ時計の重厚感に電子ペーパーを組み合わせた新時代のスマートウォッチ
2019年9月19日 06:00
スマートウォッチに興味はあるけど、仕事中にも着用するので安っぽいデザインは避けたい。また、スマートウォッチの弱点である充電の頻度も、なるべく低いほうがいい──そんな人に要注目なのが、今回紹介する「GLAGOM ONE」(グラーゴム ワン)だ。
これはアナログの腕時計そのものの外観に、E Ink電子ペーパーの文字盤を組み合わせたスマートウォッチだ。時針と分針はアナログの針が動く一方、電話やメールの着信や月日などの情報はE Inkの文字盤にアイコンで表示されるというシロモノだ。
本製品は用途ごとに4つのモードを切り替えて使用する。ビジネスモードでは、スマホのカレンダーに登録されている予定の時間帯が、文字盤外周のサークルバーに表示される。例えば15~18時に予定が入っていれば、文字盤外周の右下1/4が黒く塗りつぶされる。時針がそこに近づけば、何らかの予定が迫っていることが分かる仕組みだ。
文字盤外周のサークルバーに表示される内容はモードごとに異なり、スポーツモードでは歩数目標の達成率が、レジャーモードでは秒が10秒刻みで表示される。E Inkゆえ文字盤のコントラストははっきりしており、直射日光下での視認性も高い。充電不要で30日駆動するなど、スマートウォッチとしてはかなり長寿命なのも利点だ。
ただし気になる点もいくつかある。一般的にE Inkを採用したデバイスは、その薄さや軽さがそのまま製品の特徴になることが多いが、本製品は文字盤にE Inkを採用しているというだけで、ボディ自体はかなりゴツく重い(約48g)。アナログ時計に慣れていないとちょっとつらい重量だ。
またモードによっては、E Inkならではの画面リフレッシュが10秒毎に発生するため非常に目障りなほか、表示するGoogleカレンダーのマイカレンダーの種類を選択できなかったり、またスマホアプリの画面切り替えが異様にもっさりしていたりと、細かいところが目につく。機能はふんだんに盛り込んだものの、作り込みはまだまだという印象だ。
スマートウォッチは日常での接触時間が長いぶん、こうした細かな点はストレスになりやすい。本製品は国内代理店がAmazonのユーザーレビューに逐一返信をするなどしっかりサポートする体制があるようなので、購入を検討するのであれば、今後のソフトウェアアップデートで現状の問題点がクリアされたのを確認してからのほうがよいだろう。
製品名 | 発売元 | 価格 |
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GLAGOM ONE | セールス・オンデマンド | 2万7000円 |