本日の一品
ネタの尽きないクリアフォルダの楽しい世界
2019年1月21日 06:00
「紙とエンピツ」に代表されるように文具の世界のベーシックアイテムは“紙系”と“筆記具系”が両横綱だ。そしてその結果として残ったものを保管したりする“ファイリング系”、ハサミやクリップ、のり、定規などの“ツール系”の4つのカテゴリーが存在する。
そして昨今ではこれらの有機的な連携や、中にはスマホやネットワークも活用する新しいステーショナリーである5番目の“デジタル文具”の世界も元気だ。デジタル文具は従来の4つのカテゴリーであるアナログ文具に対する総称として語られることも多く、パソコン文化の影響を受けた新ジャンルだ。特別な専門的知識がなくても、使いやすいハードルの低いデジタル系ガジェット分野を指すと考えても良いだろう。
今回ご紹介するアイテムはアナログ文具のファイリング系、そしてその中でも年齢を問わず多くの人にとって使用頻度の極めて高い「クリアフォルダー」だ。日本国内ではクリアフォルダーを“クリアファイル”の表現で呼ぶ人もいるが、海外では“Clear Document Holder”と“Document”(書類)ということを明示して使うのが一般的だ。このコラムでは便宜的に”クリアフォルダー”と呼ぶことにする。
日本の職場や学校、家庭では日常頻繁に目にするクリアフォルダーだが、企業のノベルティから文具として販売されているガジェット系アイテムまでそのバリエーションと用途は極めて広い。
たまたま筆者のデスクの中をざっと見ただけでも、様々なクリアフォルダーが見つかった。まずは企業のノベルティ系、多くの企業が説明資料などをクライアントに提出する時に使用したりするものだ。
そして企業のブランド告知系や美術館、博物館等のミュージアムショップで売られている訪問記念品、アニメの主人公などをあしらったオシャレ文具系などだ。また昨今よく見かけるのはデザインに注力したクリアフォルダー。そして想定外のブラックジョーク系や、真面目な新機能搭載型などが後に続く。
そんな中で、今回筆者が出張中である大阪の「あべのHOOP」で偶然見つけて買ったのは、当たり前過ぎるが意外と余り見かけることのなかった商品だ。本来はクリアフォルダーに収納されるべきである様々なノートのイメージをクリアフォルダーのデザインに採用した逆転の発想の“あべこべクリアフォルダ”だ。
リーガルパッド大好きの筆者が一目で惹かれたのは、黄色くて、縦に赤い2本のマージンラインのある最も見慣れたリーガルパッドデザインのクリアフォルダだった。どうせならと、その場に一緒に売っていた横罫のレポートイメージのクリアフォルダもあわせ買いした。
自宅に帰って2つのクリアフォルダーのパッケージを開けると、なんと、各パッケージには、2つの異なる帳票デザインイメージのクリアフォルダが入っていた。なので金銭出納帳、リーガルパッド、方眼ノート、横罫ノートと全部で4種類のクリアフォルダーが手に入ったしだいだ。
もちろん一番のお気に入りはリーガルパッドのクリアフォルダーなので、早速、紙のリーガルパッドを1枚引きちぎってフォルダーにはさんでみた。なかなか言うに言えないシュールな満足感だ。
昨今は、予想外に手に入れた4種類のクリアフォルダーにその日に必要な書類や説明資料を分類して入れて毎日持ち歩いている。企業のノベルティやミュージアムショップで買ったクリアフォルダでは少しフィットしないビジネスの現場でも全く問題なく使用できるので重宝している。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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クリアフォルダー | あべのHOOP スタンダードブックストア | 430円(税別) |