本日の一品
半値以下になったスマートスピーカー「JBL LINK 300」はお買い得?
2018年11月20日 06:00
ドカンと値下がりしている品を見つけると、必要かどうかは二の次にして、「お得感」を味わいたいがために購入してしまうことがある。満足度がピークを迎えるのは買った瞬間で、開封して数回使っただけで飽きてしまう品もある。よくない。
よくないとはわかりつつも、またやってしまった。JBLブランドのスマートスピーカー「JBL LINK 300」だ。キャンペーンで約2万5000円から約1万2000円と半額以下になっており、気が付いたらポチってしまっていた。注文直後は、Google Home MiniもEcho Dot(第二世代)も持ってるのに要らなかったかなぁとだいぶ後悔したのだが、実際に使ってみると評価は真逆に。買ってよかったと思っている。
JBL LINK 300は、Google アシスタントに対応した据え置き型のスマートスピーカーだ。先に主なスペックをざっくり書き出しておくと、20mm径のツイーター、89mm径のウーファー、パッシブラジエーターを1つずつ搭載し、出力は総合50W。再生周波数帯域は55Hz~22kHzだ。
先述のGoogle Home MiniとEcho Dot(第二世代)は安く、「スマートスピーカーとして機能すれば十分。音楽は作業中のBGM代わりに流すだけだから、音質にもこだわりはない」と筆者は考えていたので、とくに不満はなかった。
それら製品と比べると、JBL LINK 300はオーディオ性能が(キャンペーン価格の割に)高い。音楽を流すと「音がクリアでちゃんとしてる……! 今まで聞いていた音はなんだったんだ……」と、ショックを受けるくらいには音質が上だと思えた。Google Home Miniなどとは元の価格が全然違うのだから、比べるのは酷だと理性ではわかっているのだけれども。
スマートスピーカーとしてのJBL LINK 300の使い方としては、ニュースや天気を聞いたり、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n/ac対応)を経由してGoogle Play MusicやSpotifyを再生したりといったくらいで、以前と比べてそんなに変化はない。
ただ、先ほども話した通り音質は良いからか、自然と音楽を聞く時間が長くなったように思う。ちなみにマイク感度も良好で、ぼそっとした音量でも反応してくれる。
本製品はBluetooth接続にも対応しているので、試しにiPad Pro(2017年モデル)とつなげてみた。当然ながら遅延が発生し、ゲームには不向きだ。アクション要素の薄い動画視聴くらいが限界だと思う。コーデックについては公式サイトなどに記載がないので調べてみたが、SBCおよびAACにしか対応していないように思える。Spotifyなどを無線LAN経由でストリーミング再生するときと比べると、耳の肥えていない筆者でもわかるくらい音のクオリティは落ちているのが実感できた。このケースでは無理して本製品を使わずとも、そのままiPad Proのスピーカーから出力するか、イヤホンやヘッドホンを接続したほうが良さそうである。
なお、JBL LINK 300のユニットを2ペア搭載し、出力が総合60Wにアップしている「JBL LINK 500」も、キャンペーンで値引きされている。元は約4万円のところが約1万4000円になっており、JBL LINK 300に2000円ほど上乗せするだけで買える非常にリーズナブルな品だ。
お得感だけでいえばJBL LINK 500のほうが上だが、本体サイズが200×370×157mmと大きいこと、ステレオ環境を構築するならJBL LINK 300を2つ買ったほうが臨場感が出そう、と思って購入を見送った。
ハーマンインターナショナルに問い合わせたところ、今回のキャンペーンは12月31日で終了する予定だという。キャンペーン価格のJBL LINK 300と同価格帯、かつ音も良いスマートスピーカーはそんなにないと思っている。これからスマートスピーカーを購入したいと考えている方にとって、本製品は有力候補だといえそうだ。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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JBL LINK 300 | e☆イヤホン | 1万1547円 |