本日の一品

何に使うか考えるだけで楽しめるShibaful(シバフル)

シバフルは芝のコースターにユニークな動物フィギュアがセットになった癒し系アイテムだ
筆者が数年前に衝動買いしたKUSAサンダル。履き心地が気持ちよく今もテラスで愛用している

 いつの頃だろうか、人工芝がインテリアの中で主張する素材になってきたのは……。筆者が具体的に思い出せるのは、数年前に“KUSA”と呼ばれる「芝生のサンダル」を買ったことがある。けっこう高値だったが良い素材を使った良品で、実は今も筆者宅のテラスでは大活躍のサンダルだ。個性的な外観と足の裏の特別感がウリのアイテムだった。

 しかし、俗に言う“人工芝”が世界に登場したのはもっともっと古く、1960年代の米国のスポーツ施設がルーツのようだ。人工芝の色は“隣りの芝生”と違い、きめ細かい手入れが不要で製造時にその色を決められるので、年中青いお好みの芝生を手に入れることができる。

 否が応でもスマホなどのテクノロジー製品に24時間365日触れている生活だと、必然的に天然モノへのあこがれが強くなってくるようだ。もちろん人工芝はあくまで“人工”であって自然のモノではないが、その手触りや足触りが研究され昨今では多くのスポーツ施設や家庭のテラスなどにも違和感なく適用されるようになってきている。

 自然の芝生も含め、人工芝もその露出が増えてくると、手触りと共にその安心感のあるグリーンの色合いが現代人の求めるカラーのかなり優先順位の高い位置に上がってくる。昨今、芝生の色を模したブックカバーや手触りにも多少のこだわりを取り入れたスマホケースなどはその代表的な商品だ。

 そんな時代に、先日、近所のインテリア系ショップの店先で芝生をイメージした「Shibaful」(シバフル)というブランドのコースターを見つけて購入した。初夏から晩秋迄なら芝生カラーは目に優しく心に安堵感を与えてくれるピースカラーの代表だ。

 筆者はデスクで原稿を書く間、季節に応じてホットからアイスまでさまざまなドリンクを飲むためにコースターは必需品だ。布製から革製、ガラス、金属製までさまざまなコースターを愛用しているが、昨今のお気に入りはナチュラル系のなんの変哲もないただ木をカットしただけのシンプルなコースターだ。

お気に入りのウッドコースター(左)と仲間のようなシバフル
何も手を加えていないウッドのコースターはシンプルでノイズ成分がなくクールだ

 今回購入したシバフルのコースターはベース部分の素材は木ではなく少し厚めのコルク素材だ。その表面に芝生イメージの短毛のグリーンの薄手のマットが敷かれているだけだ。なのに楽しいのは、そのシチュエーションをいろいろ想像してしまう可愛いさまざまな動物のフィギュアが付属しているからだろう。

シバフル付属のペットのリクガメを配置した推奨的な使い方
先ほどと同じクリアなサイダーの入ったグラスを載せてみた。グラスに芝のカラーの回り込みがあって、亀の存在がシュールで楽しい

 筆者の購入したシバフルには“亀”が付いてきた。日本ではあまり見かけることのない大きなリクガメのようなとぼけたタイプだ。芝生やさまざまなスポーツのコートのイメージなどをペンケースやトレイの内側に敷いたり、ブックカバーの表面に採用するのは昨今急に流行ったモノではなく意外と長い歴史のある遊び方だ。

 楽しいのは背景にバッチリと似合ったり、思わずのけぞって笑ってしまうような動物や小物をセンス良く配置できた時の自己満足の世界だ。筆者も付属していた亀を一時的に取り去り、テッドやカバ、我が家の愛犬と同じウエスティ、ガチャでゲットしたスーパーカブ、同じくガチャの鳥獣戯画の兎、金属製のウエスティなどを配置してみたが、やはりガチャ系のアイテムが良く似合うようだった。

いろいろなフィギュアで遊んでみました……。素材としてミスマッチの金属系以外は大丈夫そうです

 いくつかの組み合わせを楽しみながら工夫して“My Best of Shibaful”を作り出してみたい。意外とミスマッチのようで面白いのは、ハードウェア系のアイテムを一緒にレイアウトしてみることだということが遊んでいるうちに少しずつ分かってきた。

 例えば、極めてマニアックだが、ThinkPadのポインティング・スティックであるトラックポイントのヘッド部分や、リブートを実現する知る人ぞ知るCtrl+Alt+Deleteのキーコンビネーションに何かプラスやマイナスした組み合わせ……ガチャでゲットした同系色の山手線など、探せばまだまだシバフルとベストマッチなアイテムはありそうだ。

意外とミスマッチそうでマッチング感のあるテクノロジー系

 そんなことをやっているうちに暑すぎる今年の夏も過ぎ去ってくれるかもしれない。今年の夏はシバフルをバックグラウンドにしたマイ・コースターで冷たいドリンクをたっぷり飲んで熱中症対策だ。

その日に使うモノを載せておくには少し狭いが……こういう使い方もあり!?
製品名購入場所実売価格
Shibaful Island Coaster with Animals上野アトレ バースデイ・バー745円