本日の一品

充電は週2回でOK! 「Fitbit Ionic adidasエディション」

Fitbit Ionic adidasエディションに初期設定されている文字盤

 2015年春にApple Watchが発売されて以来、筆者はず〜っと初代Apple Watchを使い続けていました。ちなみに、それ以前は、時計を着ける習慣はなく、いくつかのスマートウォッチを試してみたものの、しっくりきずに数週間で外してしまったり……。つまり、そもそも僕は腕時計を必要としない人間なんですよ。にもかかわらず、Apple Watchを使い続けたのは「便利だった」というのも事実ですが、むしろ「やめられなくなった」というのが第一の理由です。

 Apple Watchには「ムーブ」「エクササイズ」「スタンド」という3つのリングを完成させる「アクティビィティ」という機能があります。このリングが完成しないと、もどかしい気持ちになるんですよ。日付が変わる前にリングを完成させるために、就寝前にジョギングに出かけたり……ということもありました。いい意味で、健康へのモチベーションアップにつながっていたと思います。

 ですが、Apple Watchには、ひとつ大きな欠点がありました。バッテリーがそんなに持たないんです。朝フル充電で出かけたら、ほぼ1日は持つのですが、その日の運動量によっては、リングを完成できないままに電池切れることもありました。夜に充電をし忘れて、気づかぬうちに時刻さえ確認できなくなったこともありました。

 そんな中、筆者の物欲を強く刺激したのが「Fitbit Ionic」。大きなタッチディスプレイを搭載し、Apple Watchと同じように操作できそうで、水深50mの耐水にも対応。バッテリーは最大5日間持ち、iPhoneだけでなく、Androidともペアリング可能。まさに、僕が求める仕様と合致していました。

背面には心拍数センサーを搭載

 Fitbit Ionicは通常モデルと「adidasエディション」モデルから選べます。adidasエディションは、フェイスとベルトのデザインが異なり、専用の時計盤を設定でき、オリジナルのワークアウトアプリも利用できます。ですが、筆者は純粋にデザインの好みでadidasエディションを選びました。

防水仕様のスポーツベルトは2サイズを同梱。好きなデザインのベルト(別売)に交換可能
adidasエディションだけが利用できるワークアウトメニューを用意

 iPhone Xとペアリングして、使い始めて約1カ月経ちました。購入満足度としては85%といったところ。不満があるわけではなく、まだ試せていない機能もあるので、15%は伸び代と言っていいでしょう。

 まず気に入ったのが軽さです。筆者は、それまで42mmサイズのApple Watch初代モデルを使っていましたが、Fitbit Ionicのほうが、かなり軽く感じます。アルミのさらっとした素材感の影響もあるのでしょうが、見た目の印象以上に軽いので、気になる人はぜひ実機を腕に巻いてみることをおすすめします。

 次に、やはり電池持ちの良さは、Apple Watchから乗り換えた人なら誰もが、ありがたく思うこと請け合いです。スペックシートには「バッテリーの起動時間は最大5日間。GPSを使用した場合は最大10時間」と記されています。筆者はGPS情報を要する機能を使っていないこともあり、約5日間のロングバッテリーを実感しています。実は、まだ電池がなくなるまで使い切ったことはなく、フル充電から3〜4日目あたりに、残量が20〜30%程度になるので、そのタイミングで充電しています。

充電は付属のUSBケーブルを介して行う

 アプリで毎日の運動量の目標などを設定すれば、あとは腕に着けておくだけでOK! Fitbitの画面で歩数や消費カロリー量、心拍数などを確認できます。また、ランニングをしたり、スポーツジムに行ったりする際には、エクササイズを選択して、運動時間や燃焼カロリーなどを測定できます。筆者は、毎日の消費カロリーの目標を達成するだけで満足していますが、本格的なトレーニングを行っている方は、測定データをより細かく管理できるのではないかと思います。

スマホに「Fitbit」アプリをインストールして初期設定を行う
自分の目標を設定して、達成度をFitbitで確認できる
スポーツジムでエクスサイズする際にも活用できる
測定されたデータは、見やすく表示される

 スマホ連携の通知にも対応しています。iPhoneが着信すると、Fitbitの振動と画面表示で知らせてくれます。「メッセージ」で受信したメッセージやメールも表示されます。「カレンダー」とも同期し、自宅を出るべきタイミングを教えてくれたりもします。

電話がかかってきたら、Fitbitで応答操作が可能。Bluetoothヘッドセットとペアリングしていれば、すぐに通話できる
カレンダーに登録したイベントが近づいたり、「メッセージ」アプリがSMSを受信したときにも通知される

 Fitbit Ionicには、取扱説明書と呼べるものは同梱されていません。それでも、なんとなく使いこなせているのは、アプリがわかりやすいからでしょう。基本的な機能は初期設定のままで使えて、少しずつ自分に適したカスタマイズをしていけるという印象なので、“初めてのスマートウォッチ”としても適しているかもしれません。

「Fitbit」アプリは、多機能だが画面構成や説明文がわかりやすい
文字盤は豊富なデザインから選べる

 なお、ひとつだけ不満というか、注意すべきことを伝えておきますね。筆者は、当初、iPhone Xではなく、HUAWEI Mate 10 Proとペアリングさせて使いたかったのですが、初期設定がうまくいかず、iPhone Xに切り替えました。「Fitbitがサポートしているデバイス」にHUAWEI Mate 10 Proの名前はなかったので、動作確認されていないことは重々承知していたのですが、「ファーウェイのフラッグシップモデルなんだから大丈夫だろう」と勝手に安心していました。Androidスマホを使っている人は、必ず「Fitbitがサポートしているデバイス」で確認し、実際に使っているユーザーのクチコミ情報なども参照することをおすすめします。

目標を達成するとアニメーションが表示されたりするのも、モチベーション維持につながる
左側のボタンは画面のオン・オフや、ホーム画面に戻す時に用いる
右側の2つのボタンは、エクサイズの選択、アラームの設定などを行うファンクションボタン
製品名発売元購入価格
Fitbit Ionic adidasエディションFitbit3万6205円