本日の一品
外で音楽が聞きたくなる!? Bluetoothでハイブリッドなソーラー充電ヘッドホン
2018年7月18日 06:00
左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンが空前のブームとなっているヘッドホン・イヤホン業界だが、スタンダードなオーバーヘッド型ヘッドホンでも、「もしかすると次のトレンドの先がけとなるのでは?」と感じる一品が登場した。それが、太陽光で充電できる「DT-SOLARX5」という製品だ。
全体的なデザインはわりとフツーのヘッドホンに見えるけれど、ヘッドバンド部分にソーラーパネルが埋め込まれていて、ここに太陽光を当てることで内蔵バッテリーを充電できる仕組みになっている。太陽光でなくても、少し明るめの照明に近づけるだけで充電はされるものの、充電される電力より照明に必要な電力の方が明らかに大きいと思われる。なので、素直に太陽光を浴びさせた方が良いだろう。
ソーラー充電の場合、ゼロから満充電までは14時間、音楽再生時のバッテリー持続時間は10〜12時間。使っている間も日光に当ててさえいれば勝手に充電されるので、屋外で使っている限りそう簡単にバッテリー切れにはならないだろう。小ぶりなイヤーマフの耳当たりは優しく、バッテリーとソーラーパネルが内蔵されているわりには軽量で、長時間の装着も苦ではないから、外出用のヘッドホンにまさにぴったり。思わず音楽を聞きに外へ出かけたくなる!
とはいえ、今は真夏。この酷暑のなか屋外でヘッドホンはちょっと……という人もいるだろう。そういう人はDT-SOLARX5が使えないのかというと、そうではない。昼間なら窓際でも充電されるし、より高速に充電したい時はUSBケーブルを接続して充電することも可能だ(満充電まで2.5時間)。ハイブリッドな充電方法のおかげで、アウトドア派もインドア派も関係なく使えるのがいいところなのだ。
aptX対応で、音楽再生に使うのもよし、遅延がほとんど気にならないので動画再生に使うのもよし。Bluetoothヘッドホンなのに、さりげなく3.5mmのオーディオ入力も備えていて、付属ケーブルで有線ヘッドホンとして使えるのもポイント。充電もツーウェイなら接続もツーウェイで、使うシチュエーションやユーザーのスタイリングに合わせて扱える柔軟性の高さはこれまでにないものと言えるだろう。
音質の方はどうかというと、Bluetooth接続では薄い膜が1枚かかったように若干こもり気味で、音にまとまりのない感じもある。とはいえ低音はなかなかボリュームがあり、屋外で聞くには十分。これを有線に変えると、薄い膜がすっかり取り払われ、Bluetoothよりも1、2段上の精細感と広がりが出る。音質重視で聞きたいなら有線で、屋外で取り回しよく使いたいならBluetoothで、というように気軽に使い分けられるのがうれしい。
Bluetoothヘッドホンとして見るとそれなりに強気な価格設定ではあるものの、電気代ゼロで使い続けられることと、充電と接続の方法を柔軟に切り替えられる使い勝手の良さを考えると、価格は妥当なところかな、という気持ち。1つ気になるのはバンドの長さ調整の範囲が狭く、ユーザーの頭のサイズによってはフィット感が得られない可能性がある点。人気があるのか、取扱店舗の1つであるヨドバシカメラでは売り切れ状態になっているところも多いようだけれど、もし展示されていたら一度装着感を確かめてみてほしい。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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DT-SOLARX5 | アール・イー・ハヤシ | 1万5800円 |