本日の一品

進化した「MAMORIO S」がベストタイミングで鍵の置き忘れを教えてくれる

性能アップを果たした「MAMORIO S」
従来のMAMORIOからさらに薄く、軽くなった

 マイワイフが鍵を忘れがちなのである。平日はだいたい妻が先に家を出て、その後筆者が出勤するときに鍵をかけるので、自分で鍵をかけないのも忘れてしまう原因なんだろう。これまでに3、4回は家に置き忘れ、仕事中に気付いて筆者を呼んだり、帰宅時に気付いて解錠専門業者を呼んだり、諦めて筆者が帰宅するまでコンビニのイートインスペースで時間をつぶしたりと大変そうだ。そこでプレゼントしたのが、忘れ物防止に便利な、いわゆるスマートタグと呼ばれる「MAMORIO S」である。

 従来製品の「MAMORIO」は以前から知っていたけれども、実はあまり魅力的に感じていなかった。スマートフォンとBluetooth接続して、その接続可能な範囲から外れたら通知する、という機能があり、忘れ物防止にぴったりのアイテムではある。キーホルダーに付けておけば、家に置き忘れたまま外出したときにスマートフォンに通知し、すぐに取りに戻れるはずだ。ところが、その接続を維持する有効距離が30メートルと、やや短い。

アプリでペアリングさせる
管理用に名前を付けて
準備完了

 30メートルというのは、我が家の場合だと、自転車で10秒ほどのところにある次の角を曲がる少し前くらいの距離。途中の障害物や宅内のどこに鍵を置いているかにもよるけれど、場合によっては玄関を出て、少し歩いたら到達してしまう程度だ。遠く離れたところに出かけるタイミングだけを考えれば、できるだけ自宅近くで通知してくれたほうがうれしいことは確かだけれど、家の周りで子供と遊ぶようなときは、家が見える範囲にいるので、いちいち鍵を持って出かけるわけではない。出かけるわけではないのに、わずかでも離れるたびに通知があるのはわずらわしい。

キーホルダーに取り付けてみた。薄型化のおかげで収まりがいい

 そういうシチュエーションをある程度見越して、MAMORIOの専用アプリには通知タイミングを「接続が切れた○秒後」に設定できたりする。とはいえ、家のすぐ外で子供と遊ぶ時間は毎回決まっているわけではないし、仮に通知を30秒遅らせる設定にしたとしても、朝の通勤時、時速20kmで走る自転車が30秒で進む距離は167メートル。ただでさえ慌ただしい朝、忘れたのに気付いて引き返すのにはうんざりしそうなタイミングだ。

 出かけるときと、近くで子供と遊ぶときとでバランスのいい通知タイミング設定を探るのは難しい。通知タイミングの設定をシチュエーションに合わせてわざわざ変えるのも面倒だ。そもそも、それができるくらいなら鍵を置き忘れることもないわけで。

デフォルトでは通知タイミングがBluetooth切断後180秒。切断したら即通知するよう0秒に設定した
置き忘れるとこんな風に通知が送られてくる

 その点MAMORIO Sは、接続可能な範囲が2倍の60メートルに拡大し、従来のMAMORIOよりもやや遠くに離れてから通知してくれるようになったのが、我が家にとっては大きなメリット。試してみたところ、Bluetooth接続が解除され、スマートフォンに通知されたのは直線距離で60メートル弱離れた場所。これは、自宅を出て曲がり角を2つ曲がった先で、ほどよく家が見えなくなる距離だ。ここまで離れるなら鍵をかけて持ち歩くだろうな、という距離でもある。

 性能アップでちょうどいい距離で気付かせてくれるようになり、しかもタグのサイズ自体が従来のMAMORIOより小型化(0.6mm薄型化、0.6g軽量化)して、一段とキーホルダーに収まりやすくなったのもうれしい進化。今回のように、置き忘れる場所がだいたい自宅などに決まっているモノに、MAMORIO Sはぴったりのスマートタグではないだろうか。

製品名販売元購入価格
MAMORIO SMAMORIO4290円