本日の一品

中身が想像できないお洒落なピルポッド

一見して何に使うモノなのか分からない意外性が受けるピルポッド
一般的に薬局や生活雑貨のお店で売ってるお薬ケースとは大きく異なる

 筆者は子供の頃から親譲りの頭痛持ちで、小さなころから鎮痛剤を手放せない生活だった。大人になって頭痛は激減したが、おじさんになったころから血圧降下剤やその他のお薬のお世話になるようになってしまった。今回の本日の一品は、基本的に毎日お薬のお世話になっている人にとっては必見、お薬と無縁の人なら、筆者と一緒に、このピルポッドをお薬ケース以外の何に転用できるかを考えてほしい。

 そもそもPOD(ポッド)とは豆類のさやをさすが、昨今は、さまざまなIT系やマーケティング系で使われる新語の略称の3文字として引用されることも多い。ここでは本来の「さや」という意味で日々飲んでいるお薬を収納する……という意味だ。外観は豆の中では最もみんなが知ってるであろう「さやえんどう」だ。ピルポッド(お薬のさや)は、薬局や生活雑貨のお店で売られている一般的なピルケースとは大きく異なるおもしろい形状だ。

 残念ながら昨今、調剤薬局でいただくお薬は、PTP包装シート(Press Through Pack:錠剤をプラスチックとアルミプレートで挟んだシート状の包装)がほとんどなので、そのままではシートサイズから切り離した1錠のお薬サイズでもピルポッドから溢れて蓋の閉まらないことが多い。昨今は、PTP包装シートのまま間違って飲み込んだりする高齢者や、ハサミを使ってPTP包装シートを切った後の破片を一緒に飲み込んだりして問題を引き起こしていることもあるようだ。それゆえ、PTP包装シートをハサミを使って、錠剤の周囲ギリギリまでPTP包装シートから切り出して小さく収納することも心配だ。結局のところ、PTP包装シートから取り出して錠剤だけを収納するしか手段はなさそうだ。

昨今のPTP包装シートは指示通りに切ったりちぎったりしてもピルポッドにはけっこう大きいサイズにしかならない
錠剤だけを取り出してしまえば問題ないが、中にはそれがダメなお薬もある
粉薬が混じってしまうとピルポッドは全く太刀打ちできない

 しかしお薬によってはそういう扱いが許されないものもありそうで難しそうだ。まして粉薬などはほぼ収納は不可能だ。ピルポッドの使い道としては、自宅では毎食後とかに定期的に飲んでいるお薬を出先で服用しないといけないシチュエーションなどで、服用するまでの時間が短く、PTP包装シートから錠剤を取り出してピルポッドに入れて持ち出せればグッドだろう。

 外での食後に、ピルポッドをポケットから取り出しても意外性と同時に十分話題性もあるだろう。あいにく筆者はサプリメントは無縁だが、ピルポッドはサプリメント系の好きな人には最高にピッタリなデザインかもしれない。サプリメントを全く飲まない筆者はピルポッドをお薬系以外のものに使えないかといろいろ考えてみた。やはり辿り着いたのは、IT系の小物収納だった。極めて小さなUSBメモリーやプラグ変換アダプター、それと類似しているが、SIMピンやSIMサイズ変換アダプターなどを収納するという誰もが思いつく平坦なことしか思いつかなかった。

最近、世代を超えてプチブームの万年筆のカートリッジ入れには使えそうだ
プラグ変換アダプタや極小タイプのUSBメモリーには十分使えそうだった
海外SIMやmicroSDカード、サイズ変換アダプターなどにも使えそうだったが、失くしそうで心配だ

 結局のところ筆者がピルポッドを使うのは、うっかりひいてしまった風邪を一刻も早く治すための食後の風邪薬を収納することになりそうだ。もう一つは、甘いものが大好きな筆者ならではだが、さやえんどうのピルポッドに気力と疲労回復のための甘い麦チョコやコーヒービーンズなどの小さなチョコレート系のお菓子を収納することだろう。見た感じもなぜか最もフィットした感覚を受けたのは筆者だけだろうか。

結局、風邪薬などの習慣性の無い突発的に飲むお薬や予防薬としての収納はありそうだ。もちろんサプリメント用としては最適かもしれない
おバカな筆者の一時的な結論は、安価な麦チョコや、少しおしゃれな珈琲ビーンズチョコの収納だった
製品名販売元購入価格
Pill PodKIKKERLAND410円(税込)