てっぱんアプリ!
独自アプリも作れちゃう!? フローチャートで自動化できる「Automate」
(2015/6/5 06:00)
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: Automate
開発者: LlamaLab
価格: 無料
対応OS: Android 4.0 以上
カテゴリ: ツール
Android端末の動作や処理を、指定した条件に応じて自動化するツールとしては、IFやTaskerがよく知られている。今回は、これら自動化ツールの新たな選択肢となりそうな、ちょっぴり上級者向けのアプリ「Automate」を紹介しよう。
直感的なフローチャートで自動化処理を記述
「Automate」は、その名の通り、Android端末の機能やアプリの動作を自動化できるツール。あらかじめユーザーが指示した内容に沿って処理を実行してくれるもので、プログラムの設計資料などに使われるようなフローチャートのインターフェースを使って、どのように動かすのかを細かく決めていけるのが特徴となっている。
例えば、ある時刻になったら指定しておいたアプリを自動で起動させる処理や、自宅ではWi-Fiをオンに、外出時はWi-Fiをオフに、といった処理を作ることができる。その他には、端末のセンサー類の情報をもとに処理を行ったり、カメラや電話機能などと組み合わせた処理も作成可能だ。
個別の機能を表す“ブロック”をキャンバスに配置し、ブロック同士を線でつなぐユニークなインターフェースで、多彩な処理を直感的に組み立てていけるのが面白いところ。作り上げたものは本アプリ内で動作させられるだけでなく、ホーム画面に作成した専用のショートカットからワンタッチで実行できるようにもなっていて、まるで単独のアプリのごとく起動して使えるのも特徴だ。
アイコンタッチだけで写真撮影する“レシピ”を作ってみる
では、具体的に何を、どんな風に作っていけるのだろうか。本アプリには初めからサンプルがいくつか収められており、自宅にいる時だけWi-Fiをオンにするものや、ワンタッチでカメラライトを点灯できるようにするものがある。それらを参考に作っていくのもおすすめだが、ここでは「ホーム画面のアイコンタッチで写真撮影し、任意のフォルダに画像保存する」という、独自の“レシピ”を作ってみたい。
1. アプリ右上の「+」ボタンをタップして新規作成を始める。画面中央には処理のスタート地点となる「Flow beginning」というブロックが配置されているので、これに機能をどんどん線でつなげていくことになる。
2. 「Flow beginning」をタップし、「TITLE」に適当なタイトルを記入。「Install homescreen shortcut」ボタンを押すと、ホーム画面にショートカットアイコンが作成される。
3. 画面左側をフリックしてメニューを表示し、つなげたいブロックを探す。ここでは「CAMERA & SOUND」内の「Take picture」を選択。
4. 「Flow beginning」の「OK」を長押しして、「Take picture」の「IN」にドラッグし、線を結ぶ。
5. 「Take picture」をタップして、使用するカメラ、撮影解像度などを設定する。最後にある「OUTPUT VARIABLES」には“file”と入力し、画面右上の「DONE」で設定を完了。
6. 再びメニューを開き、「FILE & STORAGE」の「File pick?」を配置。このブロックの「IN」と、直前に配置した「Take picture」の「OK」とを結ぶ。
7. 「Pick file」をタップして、「Show window directly if possible」をチェックし、「OUTPUT VARIABLES」には“path”と入力する。
8. 次に「FILE & STORAGE」の「File move」を配置。「Pick file」の「YES」と「File move」の「IN」を線で結んだうえで、タップして設定画面へ。
9. 「SOURCE PATH」の右端の「fx」を一度タップし、“file”と記入。「DESTINATION PATH」も同じように操作して“path”と記入する。
10. 画面右上のチェックボタンで編集を終了する。「PERMISSONS」以下に「Install permission」というボタンがあれば、全てタップして“権限”をインストールしておこう。
既存のものを参考にどんどん拡張してみよう
以上で「ホーム画面上のアイコンタッチで写真撮影し、任意のフォルダに保存する」処理は作成完了。ホーム画面にできあがっているショートカットアイコンをタップすると、カメラが起動することなくすぐにシャッターが切れ、撮影データの保存先を指定するダイアログが表示されるはずだ。これで、不意のシャッターチャンスにも即座に対応できるのではないだろうか。
さらにユーザー独自のカスタマイズを施していくことで、画像保存後にビューワーアプリを起動して即写真を閲覧できるようにしたり、各種SNSに投稿する機能を追加することもできるだろう。逆にファイル保存の指定をなくし、よりシンプルに扱えるようにするのもアリ。使いこなすのには少し慣れが必要かもしれないが、単なる機能の自動化だけでなく、通常のアプリのように起動して使えるという点で、Automateは活躍する場面も多そうだ。