てっぱんアプリ!
プレゼン資料づくりも、休暇の言い訳も、Googleの高速回答のAIチャット「Bard」で
2023年5月19日 00:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
2023年5月から、GoogleのAIチャット「Bard」が日本国内(日本語)のユーザーでも利用可能になった。先行するChatGPTやBing AI Chatなどの強力なライバルもいる状況だが、どんな使い方ができるのかまずはチェックしてみよう。
ビジネスアカウントは管理者設定が必要な場合も
Googleが提供を開始したAIチャットサービス「Bard」は、従来のWeb検索の手段を補完するようなもの。主にキーワードを入力して調べるWeb検索に対し、Bardでは自然な文章で問いかけて回答をもらう対話形式で情報を得る。スタイルとしては他のAIチャットサービスと同様だ。
個人のGoogleアカウントはもちろん、Google Workspaceのビジネスアカウントでも利用可能(Google Workspaceでは、管理者側で「Early Access Apps」の設定を有効にしなければならない場合があることに注意)。独立したアプリではなく、Chromeなどのブラウザアプリからアクセスして使用するWebサービスの形になっている。
回答は高速、外部サービスに回答を出力する機能も
質問に対する回答は一括で表示される。他のAIチャットサービスが確率統計的に1文字ずつ推測しながら出力していくのに比べ、高速に処理してくれる印象。
最新のサーチエンジンのデータを元にしているのか、情報としても新しいものを扱えるようだ。回答内容に不満があるときは「他の回答案を表示」ボタンで数パターンから回答を再生成でき、さらに質問を重ねるような手間を減らす工夫もある。
料理の作り方やおすすめ観光スポットといった一般的な情報収集だけでなく、ビジネスメールやプレゼン資料の作成補助、プログラミングコードの生成なども可能で、活用の幅は広い。個人のGoogleアカウントの場合はエクスポート機能が用意されており、質問と回答をGoogle ドキュメントに変換したり、Gmailのメールに転記したりできるため、データの再利用もしやすい。
現在のところ回答はテキストベースのみとなっているが、画像を交えた質問や回答にも近く対応する見込み。どんどん利便性が高まっていくBardは、いずれ従来のWeb検索に取って代わるものになる可能性もある。今のうちから使い方に慣れておくと良さそうだ。