てっぱんアプリ!

高精度な多言語翻訳サービス「DeepL翻訳」が公式アプリ化!

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: DeepL翻訳
開発者: DeepL GmbH
価格: 無料
対応OS: iOS 14.2 以降
カテゴリ: その他

 これまでにない自然な相互翻訳が可能だとして話題を集めた「DeepL翻訳」が、iOS/iPadOS版アプリとして登場している。「ただテキスト入力して翻訳」というだけではない、アプリならではの使い勝手も実装されている。

高精度な翻訳が可能な「DeepL翻訳」アプリ

共有機能やファイル読み込みでの翻訳も可能

 「DeepL翻訳」は、日英・英日翻訳をはじめ、多言語の翻訳が可能な同名サービスのアプリ版。従来の翻訳ツールだとどうしても直訳感の強いものになりがちなのに対して、同アプリではネイティブの人が普段から使っているような自然な言い回しで表現してくれるのが特徴だ。

 テキスト入力エリアに翻訳元の文章を入力、もしくはクリップボードからペーストすると、指定した言語に翻訳される、という翻訳ツールとしては標準的なインターフェース。ただし文章の入力方法は、他にもいくつかの方法が用意されている。

 1つ目は、他のアプリから共有機能で連携する方法。Webブラウザーなどでテキストを選択した状態で共有機能を使い、本アプリに連携すれば、テキストが自動で貼り付けられ翻訳してくれる。

 2つ目は、ファイルからの翻訳。端末のストレージにあるテキストファイルなどを読み込むことが可能だ。ただし、クラウドストレージにあるファイルを指定しても読み込まれないことがあるので、その場合はいったん端末にダウンロードしてから指定しよう。

他のアプリから共有機能で「DeepL」に連携
このように翻訳される
白紙文書アイコンをタップすると、ファイル選択画面に
翻訳元テキストとしてファイルを読み込める

画像読み込みと音声認識にも対応

 画像からの翻訳も可能になっている。写真やスクリーンショットなど、端末内のテキストが含まれた画像を読み込むと、自動で画像内からテキストを抽出して翻訳してくれる。さらに音声入力にも対応。端末のマイクを使って話した内容が音声認識によって文字起こしされ、それを元に翻訳できるようになる。

 いずれの方法でも、生成された翻訳文はクリップボードにコピーしたり、音声で読み上げたり、共有機能で他のアプリなどに連携したりでき、メール文の作成や対面での会話、SNSでのコミュニケーションなど、さまざまな場面で役立ってくれる。場合によっては言い回しを少しずつ変えた数パターンの翻訳文が生成されるので、シチュエーションに適した文章を選んで活用したい。

 なお、Androidスマートフォン向けには、2021年12月3日現在、公式アプリとしてリリースされているものは存在しない。DeepLのサービス名を騙った非公式アプリやフェイクアプリばかりなので注意してほしい。

写真アイコンをタップすると端末内にある画像ファイルの選択画面に
画像内のテキストを抽出して翻訳してくれた
右端のマイクアイコンをタップ
端末のマイクに向かって話すと音声認識によって文字起こししてくれる
「録音停止」すると、すぐに翻訳が実行