てっぱんアプリ!

Adobe Acrobat Readerとともに使いたい、PDFに文字入力できる「Adobe Fill & Sign」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Adobe Fill & Sign
開発者: Adobe
価格: 無料
対応OS: iOS 8.1 以降、Android 5.0 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード: iOS Android

 仕事で扱うことの多いPDFファイル。閲覧のみであれば、スマートフォンでもAdobe Acrobat Readerアプリがあれば十分に事足りるが、ときには記入して渡さなければならない書類もPDFで送られてきたりする。印刷して、手書きして、それをスキャンして……なんていう手間をかけているのなら、ちょっと待ってほしい。そんな時こそAdobe純正のPDF用ツール「Adobe Fill & Sign」を使ってスタイリッシュにテキストを書き込もう。

PDF文書にテキストを挿入できる「Adobe Fill & Sign」

PDF文書に名前や連絡先などを書き込む時に

 「Adobe Fill & Sign」は、PDF文書にテキストの追加入力などが可能なアプリ。Adobe Acrobat ReaderでもPDF文書内の既存のテキストにマーカーを引いたり、コメントを追加したりはできるが、文書内の指定した場所にテキストを追加するようなことはできない。例えば空欄に名前や連絡先を書き込む申し込み用紙を、テキスト入力して印刷したり、テキスト入力後に他の人に渡したい時は、Adobe Acrobat Readerではなく、「Adobe Fill & Sign」の出番というわけだ。

 ただし、残念ながらAndroid版では日本語の直接入力が正しく行なえない。キーボードアプリにGoogle 日本語入力を使っている場合は、1文字打つごとに確定してしまう。またATOKを使っている場合は、日本語入力のキーボードに切り替えることができない。アルファベットや数字の入力は問題なく、iOS版は正しく日本語入力できるが、だからといってAndroidスマートフォンユーザーが諦める必要はない。

申し込み用紙のような、空欄にテキスト入力が必要な文書などに活用できる
PDF文書にテキストを記入。Android版は日本語を直接入力できないが……

定型文をワンタッチで入力可能

 というのも、本アプリには、あらかじめ登録した定型テキストをワンタッチで入力可能な機能があるのだ。画面上部にある人型のアイコンをタップすると「マイプロファイル」が表示され、ここに名前、住所、メールアドレス、日付などさまざまな情報を登録できるようになっている。入力した項目をタップすると、その内容がPDF文書内にテキストとして一発で挿入される仕組みだ。

 PDFにテキスト入力が必要になる場面では、当然ながら名前や連絡先に限らず、他にもさまざまな内容の入力が求められると考えられる。そういうこともあって、最初から用意されている項目に加え、任意の入力項目を追加登録することも可能だ。想定される文字列を事前に登録しておくのもいいが、選択項目を丸で囲んで指定する時の「○」なんかもすぐに入力できるようにしておくと便利だろう。

 PDF文書に挿入したそれらのテキストは、位置やサイズの調整ももちろん可能。Android版では直接日本語入力できないものの、実用的な使い勝手という面では、あらかじめ登録した定型文を選択して入力する方が簡単とも言える。すぐさま入力して返信しなければならない緊急の資料がPDFで送られてきた時も、これで安心だ。

「マイプロファイル」を編集しよう
名前や住所、メールアドレスなどを定型文として登録しておける
登録したものをワンタッチすれば、このように一発で挿入できる
他にも任意の項目名のテキストを登録可能
文字サイズの変更も可能。空欄の大きさに合わせて調整しよう
手書きサインを作成して、サイズ調整しながら貼り付けるのもOK