Snipping Toolを初めて認識した

2011年9月2日 06:00

 Windows 7を使いはじめて、ふとスタートメニューを凝視したら、Snipping Toolというのを発見した。何これ? 起動してみたら、どうやらスクリーンショットを撮れるツールらしい。画面に表示されているものなら何でも撮れるっぽい。プチ便利。

 Windows 7の新機能なのかナ? と思ったら、Vistaからあったもよう。さらにWindows XP Tablet PC Editionに拡張パックを適用した環境でも使えたもよう。ていうか全然知らなかった……というか認識してなかった、こんなツール。ちなみに、Microsoft OneNoteにもこれと似た[画面の領域]というスクリーンショット機能がありますな。

Windows 7のスタートメニューで見つけたSnipping Tool。スクリーンショットなどをサクッとゲットするツールらしい画像ブラウザのサムネイルの一部をテキトーに切り取ってみた。この後マーカーで書き込んだり画像保存したりできるスクニーンってニャにかしら? 画面らしい。うかちゃんは画面にパンチしたい。ぼくはキックです。ニャ。ニャ。的な

 スクリーンショットについて一瞬考えを巡らせたら再度わいてきたのがあの疑問。画面付きの各種デバイスにスクリーンショット機能がなかったりすることだ。これがあると、メーカーとしてお得なんですよマジで。

 というのは、そういったデバイスの紹介~解説記事を作るとき、美しいスクリーンショット(というかデジカメで画面撮影してキタナクなりがちな表示例画像ではないイメージ)が容易に得られると、心置きなくバンバン掲載できる。手軽にキレイなスクリーンショットを得られるので、読者さんが見たい確認したいと思われる画面表示例を片っ端から多々、スペシャル大公開できるわけですな。

 結果、そのデバイスに関するより詳しい情報が豊富に供給されることになる。もちろん美しい画像で、より良い印象で、である。記事を作る側はより容易かつ詳細に伝えられるし、デバイスメーカー側はそれだけ製品などの情報を周知させられる(というか無料広報できる)し、読む側はより正確で具体的な情報を得られる。スクリーンショット機能があると、みんながお得。

 ちょっとググるとよくわかると思う。たとえばウェブ上には、も~の凄い数のiPhone/iPadスクリーンショットがある。から、ソレを見て、ナルホドとか思って、アプリとかに手を出すし、より詳しい使い方を知ることができるし、てな流れでメーカーがあまり苦労せずユーザー間の環境が良好になって市場が広がったりもしている。まあ厳密に言えば著作権的にどーなのかというグレーゾーンもあるわけですけど。

 でも、スクリーンショット撮りやすいとか、コピペしやすいとかってのは、企業広報的にかな~り有利だと思う。たとえばリリースなど資料をPDFで配布している企業は多いが、そのPDFにロックかけたりする企業も多くて残念。損してますな。

 PDF上のテキストをはじめとするオブジェクトがコピーできれば、たとえば正確な用語やメーカー謹製の表などがそのままニュースなどに転載される可能性が非常に高くなる。転載などをコピペで行えるので、ニュース記事作成者は容易に伝える情報の量と質を高められるとも言える。ともあれ、より濃い広報につながることになる。

 あとこの「記事作成者」は、現在ではいわゆるマスコミだけではなく、ブログなどを書いている多くの「一般ユーザー」も含まれているし、動画で発信する人も含まれる。だから、やっぱり、ホントに、コピペ不能とかスクリーンショット入手困難とかはモッタイナイ。結局、ニュースリリースの類は「広報したいから配っている」のである。「広報したい情報」を「広報しにくい状態にしている」のは……改めて本格的にモッタイナイですな。