スタパ齋藤のApple野郎

Godoxストロボ、神コスパでサイコー!!!

 本連載の前回分でGodox「iT30Pro」がすっげく便利! という話をした。ミラーレスカメラなどにセットして使うストロボ。小さいのに高機能で非常にイイ♪ その良さに目覚めて、またGodoxのストロボを買ってしまった。今度のはGodox「V1 MID」という製品で、Amazonにて3万1700円だった。

Godox「V1 MID」はサイズを抑えたクリップオンストロボ(カメラの上に装着するストロボ)で、各種シンクロ撮影やTTL撮影に対応。明るさはGNにして約42GN15(ISO100/m・メーカー公称最大出力は55Ws)。室内撮影や近距離のポートレート、日常の商品撮影やスナップ撮影において十分な光量がある。サイズは約168×72×72mmで専用リチウムイオンバッテリー込みの重さは約413g。専用リチウムイオンバッテリーはUSB-C充電できる。写真は付属のオフカメラ用スタンドに装着して自立させたもの。
ヘッド部は上下左右に動く。壁や天井を使ったバウンス撮影ができる。ヘッド部には別売のドーム状のディフューザーをマグネット装着できる。
OM SYSTEMのOM-5に装着した様子。OM-5にはちょっと大きいが、まずまずのバランスで使える。なお、オリンパスのカメラで使うので「V1 MID O」(末尾の「O」はオリンパス/パナソニックに対応の意)を購入した。
カメラに装着しているのは前回紹介したGodox「iT30Pro」。こう並べるとOM-5にとってV1 MIDはけっこう大きいことがわかる。

 V1 MIDを買った理由は、3つ。ひとつはタッチ対応カラーディスプレイで設定・操作できるから。iPhoneみたいにスムーズに操作できる、というと誤解を招きそうだが、タッチ操作のストロボはマジで快適だ。

 もうひとつはiT30ProなどのGodox製ストロボと無線連携できるから。無線連携でのTTL測光撮影がこんなにカンタンに! みたいな? ダメ押しで、古いGodox製ストロボとのリプレイスということがあった。タッチ式ストロボを使い始めた瞬間、古いボタン操作式ストロボを使わなくなったので、徐々に買い換えていくゼ!!! てな次第。

 てゅーかですね! もーね! 現在の世代のGodox製ストロボ使っちゃうとですね! 旧機種に戻れなくなる~!!! みたいな? それほどiT30Proに大きな利便を感じ、今回買ったV1 MIDも予想通り使いやすいのであり、ヒッジョーに満足している。

できること「たくさん」、でもタッチ液晶で「迷わない」

 Godoxの入門用とかでないストロボの多くに言えるのが「機能の豊富さ」。現在において非常に高機能と言えるV1 MIDの場合は「小型で大光量」「マニュアル/TTL撮影対応」「1.7秒高速チャージ/650回フルパワー発光」「ハイスピードシンクロ対応」「24~105mmズーム画角に自動対応する照射角」「ラウンドヘッド」「モデリングランプ内蔵」「2.4GHzワイヤレス対応(Xシステム)」「タッチスクリーン操作」「USB-C充電」などなど、機能を読むのがメンドクサくなるほど豊富な機能を備えている。旧機種でもけっこー多機能なのだ。

たとえば明るさを10段階に変えられるモデリングランプを内蔵。暗い場所でも被写体をしっかり確認してフレーミングでき、カメラのオートフォーカスも誤動作せず、効率よくストロボ撮影を進められる。撮影の瞬間だけモデリングランプをオフにすることもできる。

 大量の機能があるV1 MIDだが、これらを「使う気にさせる」のがカラー表示のタッチ対応ディスプレイだ。設定などはすべてタッチ液晶で行えて、表示も見やすく理解しやすいので、も~のすごく便利!

 率直なところ、以前のタッチ対応でない世代のGodox製ストロボは、ボタンの短押しや長押しがありつつダイヤル操作をしつつみたいな操作性だった。これはこれで便利だったが、一定期間使わないと「あれ? どのボタンでどう操作するんだっけ?」と忘れがち。画面表示も素っ気ないので「画面見ても意味わかんないから、説明書読むかぁ~」とメンドクサい状態になったりした。

 一方、いまの世代のGodox製ストロボやコマンダーはカラー表示でタッチ操作。スマートフォン感覚で使っていけるので、「あれ~どうやるんだっけぇ~?」とか思っても、なんとなくタッチして機能項目を眺めていくと「あっこれこれ!」と設定方法が見えてくる。カメラつながりでその差を言えば、スマートフォンのカメラアプリと、ミラーレスカメラほど違いがある。スマートフォンのように容易に使えるのが、タッチ操作対応のGodox製ストロボ類だと思う。

 ちなみに、V1 MIDも前出のiT30Proも説明書を一切読まずに設定できた。「Godox製品の主要な機能を知っていれば」という前提はあるが、タッチ操作対応のGodox製ストロボ類は「勘で使える」という状況になったという気がする。

初心者こそ恩恵を受けるGodoxの神機能「Godox Xシステム」が超絶イイのだ♪

 ここ数年でタッチ対応になりつつあるGodox製ストロボ製品群。タッチ対応で簡単に設定できるので、「Godoxの神機能」がより身近になった。

 その神機能とは「Godox Xシステム」。控えめに言って「世界中でプロにもアマチュアにも刺さりまくっている」ストロボの無線連携機能だ。

 良さのひとつをざっくり書くと、「GodoxのストロボでTTL対応のものなら、カメラとストロボが明るさを自動的に調節してくれる。複数のストロボを使う場合も、Xシステムならカメラとストロボに明るさを自動調節してくれる。Xシステムを使えば、初心者でも簡単にストロボ多灯撮影ができる」てな感じ。どういうことか?

  Xシステム対応のGodox製品という前提はある(けど多くのGodox製品がXシステム対応だったりする)が、Xシステム対応だと「多灯撮影がメチャ簡単」になる。たぶん、未経験者でも「ストロボの多灯撮影を楽勝で成功させられる」と思う。ただし、Xシステム自体の通信設定項目(チャンネル・ID・グループ)をざっくり理解している必要はある。それさえ(だいたい)わかればイケる。また、現在はAIに「GodoxのXシステムを中学生でも理解できるように説明して」とか言えば、すぐわかるだろう。

 Xシステムが超絶イイのは、2灯以上の多灯撮影をカンタン&ラクに行える点。複数のストロボが無線連携(Xシステム)し、それぞれのストロボはTTL測光で光る。要は、ストロボを複数使った難しそ~な撮影でも「光量調節をカメラとストロボに丸投げ」できる。ユーザーは構図を決めてシャッターボタンを押すだけで良好な明るさの写真を撮れる。

タッチ操作で設定や光量調節を進めていける。Godoxストロボのワイヤレス連携機能こと「Xシステム」の設定もヒッジョーにスムーズに行える。

 まあストロボの向きや置き場所によっては「ちょっと明るすぎた」「画面端が暗い」みたいなこともある。だがそういう場合はストロボ位置・向きを変えてトライすれば間もなく「この写真がイイにゃ!」的な成功をゲットできる。また、複数のストロボのうちいくつかに対して意図的に「光量調節」を行いたくなることもある。その場合でもカメラの上にセットしたストロボやコマンダー(X3Proなどのトリガー)で個々のストロボの光量調節ができる。ストロボの位置まで行って操作する必要ナシ。ヒッジョーにラク♪

 ちなみにXシステムは2.4GHzの電波を使っていて、30m以上離れた場所に置いても、ストロボが物陰にあっても、しっかり発光する。前述の通信設定項目(チャンネル・ID・グループ)が各ストロボで合っていれば、まず「どんな状況でも連動発光する」という感じ。

 それから、カメラに装着するストロボ(やコマンダー)だけがカメラメーカー対応品であれば、ほかのストロボは「Xシステム対応品ならなんでもいい」という点。「Godoxストロボなら資産としてずーっと保有・使用可能」という非常に大きなメリットをもたらす、という捉え方もできる。

 たとえばソニーのカメラを使っていて、Godox製ストロボのソニー対応品を複数持っているとする。でも急にオリンパスのカメラを使いたくなった……けど、Godoxストロボは全部ソニー対応品だから……。という場合でも、オリンパスのカメラに対応したGodox製ストロボかコマンダーを買うだけで、複数所有していたソニー対応Godoxストロボが無駄にならない。オリンパスのカメラにオリンパス対応Godoxストロボを装着すれば、Xシステムにより手持ちのソニー対応Godoxストロボを連動発光させられるのだ。

 カメラにセットするストロボやコマンダーがカメラメーカー対応Godox製品なら、オフカメラで使うGodoxストロボはなんでもOK。「もう1個ほしいから中古ショップでテキトーなGodoxストロボ買おう」というのがアリで「対応メーカーどこでもいいから最安のを買おう」ということも当然できる。あとGodox製品が比較的に安価であることも。というか……「Godoxはストロボ界のAEON」みたいな? 価格破壊的な? 詳しく調べたわけではないが、たぶん、キヤノンとかニコンとかあるいはクリップオンストロボで知られる有名日本メーカーとかの人は「悪夢のようなGodox製品」と思っているのかも……(もうGodox社へと転職したかもしれないが)。

 まあメーカー純正ストロボの1/3~1/5とかの価格でTTL対応や確実なシンクロ動作をする製品を出されたら……。以前はそういう機能性を求めたら「純正ストロボ一択」だったのが、Godoxにヤラレてしまった。いわゆるひとつの「市場崩壊」と言えよう。また現在は、ストロボの高機能化に加えてプロ用機材まで「高性能で実用的だが安価」という製品もどんどんブッ込んでいるGodox。「もうロケ撮影とかでも重いジェネレーターとストロボヘッドを持ち運ぶこともなく、Godoxのコードレスモノブロックを使えば……」みたいになっている。

 そうしていくうちに、耐久性も信頼性も獲得してきたGodox製品。総合ストロボメーカーとして、そろそろ巨人というレベルに達しているかもしれない。でもスッゲく高機能で使いやすいストロボ関連品を、かなり安価で、十分手が届くところへ「おろしてくれた」「広めてくれた」という視点で考えれば、現在のストロボ界隈は非常にポジティブな状態にあると思う。クリップオンストロボでの撮影は、この時代から始めると「オイシイところをイージーにゲットできる」と思うので、興味があればゼヒ!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。