スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
Leofotoのミニ三脚を愛用中、新製品「MT-04」もスゲくイイッ!!!
2023年9月11日 00:00
スッゲく愛用しているミニ三脚がある。Leofoto(レオフォト)の「MT-03+LH-25」だ。本連載で以前に紹介しているが、サイズ的にスマートフォン用三脚(要スマートフォンホルダー)として好適だが、頑丈で安定感もあるのでミラーレスカメラなどと組み合わせても使える。
小型軽量頑丈で、三脚としての使い方の幅も広い。脚には1/4インチサイズのネジ穴(カメラ底部のネジ穴と同じ)が合計15あり、カメラ用のアクセサリー(1/4インチ凸ネジがあるもの)を取り付けるのも容易。自撮り棒的にも使えたりする。また、作りがよくて精密で、とても頑丈。一生使えると思われる堅牢性がありつつ、機能性にも優れているので、多用&愛用しているというわけだ。
で、今回のネタは、このミニ三脚の兄貴分的な新製品であるLeofoto「MT-04」。主だった構造や機能性は前述のMT-03に近いが、脚が三段構造になっている。
あーっあのミニ三脚の三段構造バージョンが出た! 買うし! と速攻で買ったら便利であったと同時に勘違いもあったのだが、ともあれ今回はLeofoto「MT-04」をレビューしてゆきたいッ!!!
あら、ちょっとデカいのね、でも頑丈&精密でナイス!
三段構造バージョンが出たー買うし! とMT-04に飛びついた俺だが、モノが手元に届いて触れてみたら、ちょっと勘違いをしていた。愛用中のMT-03と同じサイズの三段構造バージョンだと思っていたのだ。
だが実際のMT-04は、MT-03より大きめ重めであった。MT-03の収納時の長さは143mmで重さは162g。MT-04の収納時の長さは170mmで重さは315g。長さは似ているが、MT-04はけっこうズッシリくる重さなのであった。
まあでもMT-04もミニ三脚の範疇で、ちょっと重めではあるが携帯性は良好。またMT-03と同様に作りが精密で頑丈。これにも一生モノという感じの堅牢性がある。なおLeofotoのミニ三脚は六角レンチで可動部を調節することで、開脚部の硬さを好みの状態に設定できる。シンプルに使い勝手をカスタマイズできるところもナイスと言えよう。
脚の角度が3段階、脚の長さも3段階
MT-04の3本の脚は、3段階で開脚する。閉じた状態から35度、55度、85度となる。ただこの角度で「ロック機構が働く」というだけで、実質的には85度まで無段階で角度を調節できる。ただし、重めのカメラなどを載せる場合、脚の先端が設置する箇所の状態によっては「不意に脚が開いてしまう」こともあるので、その場合はロックで固定される角度で使うのが無難だ。
脚は三段構造で、展開することで三脚の高さを調節できる。開脚が35度の場合、一段目だけ使うと高さは150mm、二段目まで開くと高さは228mm、三段目まで開くと高さは295mmとなる。
ちなみにどの高さで開いても、何段で開脚しても、平らな机面などにMT-04の金属部分が接することはない。脚の先端となる部分には滑り止めのラバーがあり、それが机面などの平らな部分に接するように設計されている。それぞれの脚の角度や展開段数が違っていても、机面などに金属部は触れない。
各脚個別調節でいろーんな状態に
MT-03と同様、MT-04も脚を個別調節することで様々なスタイルにして使える。また、MT-04は一段目の脚に加えて二段目の脚にも1/4インチネジ穴があり、合計すると42もの1/4インチネジ穴がある(MT-03は15)。このネジ穴にはホルダーやライトといったカメラ系アクセサリーを固定することができる(アクセサリー側に1/4インチ凸ネジが必要)。
広く開脚する脚と数多くのネジ穴があるMT-04は、アクセサリーの装着自由度がより高まった。たとえばMT-03の場合、ネジ穴が15あるが、同じ脚の上の複数の穴を同時に使うのは、あまり現実的でなかった。アクセサリーどうしが干渉しがちだからだ。
MT-04の場合、穴の数が多く、6本の脚の上に穴が並ぶ。なので、かなり自由度の高い「三脚ネジ穴利用」が可能になった。
MT-04は非常にシンプルに使えるのに、アイデア次第で活用幅がンズガーン!!! と広がって、いや〜ホントに使っていて驚く。メーカーはセルフィースティック(自撮り棒)としても使えるとしているが、なるほど確かにそうだ。
時として自撮り棒にもなる、みたいな。太めだったり重めだったりするので、自撮り棒を多用する人は専用品がいいだろう。
てな感じのLeofoto MT-04。この製品より高い機能性があるミニ三脚を俺は知らない。てか、こういうの作られちゃうと、コレに似た新たなミニ三脚を開発・製造しても勝算がナイのかもしれず、だから競合品がナイのかもしれない。
市場には、価格がMT-04の1/2以下や1/3以下のアルミ製ミニ三脚はけっこうある。だが、調べるほどにMT-03やMT-04ほど機能性が高い製品は「ぜんぜんナイ」てなことがわかる。ともあれ、MT-04、MT-03愛好家の俺の期待をほぼ裏切らなかったスゲくいいミニ三脚なので、興味のある方はゼヒ!!!