スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Leofotoのミニ三脚を愛用中、新製品「MT-04」もスゲくイイッ!!!

Leofoto「MT-03+LH-25」は収納時の長さが212mm(雲台含む)のミニ三脚で、重さは340g。アルミ製で耐荷重は5kg。メーカー価格は2万7500円。三脚部のみの「MT-03」も販売されており、メーカー価格は1万6500円。MT-03の収納時の長さは143mmで重さは162g。

 スッゲく愛用しているミニ三脚がある。Leofoto(レオフォト)の「MT-03+LH-25」だ。本連載で以前に紹介しているが、サイズ的にスマートフォン用三脚(要スマートフォンホルダー)として好適だが、頑丈で安定感もあるのでミラーレスカメラなどと組み合わせても使える。

脚は二段構造になっている。開脚角度は3段階に調節できるが、あまり重くないカメラを載せた場合は無段階で調節できる。
使い方次第で平らでない地面などでも安定して設置できる。
こーんな使い方も!

 小型軽量頑丈で、三脚としての使い方の幅も広い。脚には1/4インチサイズのネジ穴(カメラ底部のネジ穴と同じ)が合計15あり、カメラ用のアクセサリー(1/4インチ凸ネジがあるもの)を取り付けるのも容易。自撮り棒的にも使えたりする。また、作りがよくて精密で、とても頑丈。一生使えると思われる堅牢性がありつつ、機能性にも優れているので、多用&愛用しているというわけだ。

ホンっト〜に超ツカエるミニ三脚なので、なんだかんだで3つも購入&使用中。用途別に異なる雲台を装着したりしている。

 で、今回のネタは、このミニ三脚の兄貴分的な新製品であるLeofoto「MT-04」。主だった構造や機能性は前述のMT-03に近いが、脚が三段構造になっている。

Leofoto「MT-04」。収納時の長さは170mmで重さは315g。メーカー価格は1万9800円。
MT-04の脚は三段構造。二段構造のMT-03と比べると、より応用の効く使い方ができるようになった。

 あーっあのミニ三脚の三段構造バージョンが出た! 買うし! と速攻で買ったら便利であったと同時に勘違いもあったのだが、ともあれ今回はLeofoto「MT-04」をレビューしてゆきたいッ!!!

あら、ちょっとデカいのね、でも頑丈&精密でナイス!

 三段構造バージョンが出たー買うし! とMT-04に飛びついた俺だが、モノが手元に届いて触れてみたら、ちょっと勘違いをしていた。愛用中のMT-03と同じサイズの三段構造バージョンだと思っていたのだ。

 だが実際のMT-04は、MT-03より大きめ重めであった。MT-03の収納時の長さは143mmで重さは162g。MT-04の収納時の長さは170mmで重さは315g。長さは似ているが、MT-04はけっこうズッシリくる重さなのであった。

MT-04の収納時の長さは170mmで重さは315g。実際はこれに雲台を加えて使うので、さらに重くなる。
雲台装着部には大ネジや太ネジと呼ばれる3/8インチサイズ(3/8-16UNC)のネジがある。4/1サイズ穴のみの小型雲台を装着する場合、三脚ネジ変換アダプターの類が必要。
自由雲台のLeofoto「LH-25」を装着。この状態で収納時の長さは237mm、重さは487gとなった。
MT-03とMT-04を並べて。少し大きいMT-04にはガッシリ感もある。

 まあでもMT-04もミニ三脚の範疇で、ちょっと重めではあるが携帯性は良好。またMT-03と同様に作りが精密で頑丈。これにも一生モノという感じの堅牢性がある。なおLeofotoのミニ三脚は六角レンチで可動部を調節することで、開脚部の硬さを好みの状態に設定できる。シンプルに使い勝手をカスタマイズできるところもナイスと言えよう。

脚の角度が3段階、脚の長さも3段階

 MT-04の3本の脚は、3段階で開脚する。閉じた状態から35度、55度、85度となる。ただこの角度で「ロック機構が働く」というだけで、実質的には85度まで無段階で角度を調節できる。ただし、重めのカメラなどを載せる場合、脚の先端が設置する箇所の状態によっては「不意に脚が開いてしまう」こともあるので、その場合はロックで固定される角度で使うのが無難だ。

35度に開脚した状態。
55度に開脚した状態。
85度に開脚した状態。

 脚は三段構造で、展開することで三脚の高さを調節できる。開脚が35度の場合、一段目だけ使うと高さは150mm、二段目まで開くと高さは228mm、三段目まで開くと高さは295mmとなる。

脚を35度開脚させて一段目だけ使ったときの高さは150mm。
二段目も展開すると高さが228mmに。
三段すべて展開すると高さは295mm。

 ちなみにどの高さで開いても、何段で開脚しても、平らな机面などにMT-04の金属部分が接することはない。脚の先端となる部分には滑り止めのラバーがあり、それが机面などの平らな部分に接するように設計されている。それぞれの脚の角度や展開段数が違っていても、机面などに金属部は触れない。

どの脚がどんな状態でも、平らな机などの上ならMT-04の金属部分が下に接することはない。

各脚個別調節でいろーんな状態に

 MT-03と同様、MT-04も脚を個別調節することで様々なスタイルにして使える。また、MT-04は一段目の脚に加えて二段目の脚にも1/4インチネジ穴があり、合計すると42もの1/4インチネジ穴がある(MT-03は15)。このネジ穴にはホルダーやライトといったカメラ系アクセサリーを固定することができる(アクセサリー側に1/4インチ凸ネジが必要)。

三段階に展開する脚を使っていろいろなスタイルで利用できる。
一段目と二段目の脚には三脚ネジ穴(1/4インチ)が合計42。これを使っていろいろなカメラ系のアクセサリーを装着できる。

 広く開脚する脚と数多くのネジ穴があるMT-04は、アクセサリーの装着自由度がより高まった。たとえばMT-03の場合、ネジ穴が15あるが、同じ脚の上の複数の穴を同時に使うのは、あまり現実的でなかった。アクセサリーどうしが干渉しがちだからだ。

 MT-04の場合、穴の数が多く、6本の脚の上に穴が並ぶ。なので、かなり自由度の高い「三脚ネジ穴利用」が可能になった。

MT-03とMT-04の脚にある三脚ネジ穴の違い。MT-04ではより自由度の高い三脚ネジ穴利用が可能になった。
こんなふうにMT-04を卓上撮影リグのように利用することもできる。この状態でも安定性は非常に高く、アクセサリーなどの重量でバランスが崩れることも少ない。写真の状態だと倒れてしまうこともない。設定する角度などによって倒れやすくなる場合や、より安定感を得たい場合は、1/4凸ネジがあるカウンターバランス(写真内の銀色筒状のもの)を利用するという方法もある。

 MT-04は非常にシンプルに使えるのに、アイデア次第で活用幅がンズガーン!!! と広がって、いや〜ホントに使っていて驚く。メーカーはセルフィースティック(自撮り棒)としても使えるとしているが、なるほど確かにそうだ。

脚を格納した状態で自撮り棒に。自撮り棒としてはちょっと太いけど一応。
脚をすべて展開した状態でも自撮り棒に。前方がちょっと重い感じの自撮り棒だけど一応。

 時として自撮り棒にもなる、みたいな。太めだったり重めだったりするので、自撮り棒を多用する人は専用品がいいだろう。

 てな感じのLeofoto MT-04。この製品より高い機能性があるミニ三脚を俺は知らない。てか、こういうの作られちゃうと、コレに似た新たなミニ三脚を開発・製造しても勝算がナイのかもしれず、だから競合品がナイのかもしれない。

 市場には、価格がMT-04の1/2以下や1/3以下のアルミ製ミニ三脚はけっこうある。だが、調べるほどにMT-03やMT-04ほど機能性が高い製品は「ぜんぜんナイ」てなことがわかる。ともあれ、MT-04、MT-03愛好家の俺の期待をほぼ裏切らなかったスゲくいいミニ三脚なので、興味のある方はゼヒ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。