スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPad用にタッチパッド付きキーボードを買うの巻

iCleverの折りたたみ式Bluetoothキーボードが予想以上に良かったゼ!!!

iClever「折りたたみ式キーボード IC-BK08se」。

 またiCleverブランドのキーボードを買った俺。モノはiClever「折りたたみ式キーボード IC-BK08se」で、タッチパッド付きのBluetoothキーボードだ。3台のデバイスとペアリングでき、OSはiOS13.0以降/macOS/Android6.0以降/Windows8.1以降に対応している。また接続先OSを自動認識し、キー配列が自動的に最適化される。

こんなふうにコンパクトに折り畳める。サイズは横159×縦91×厚さ18mmで、重さは217g。
コンパクトに折りたためるキーボードだが、タッチパッドやスマートデバイス用スタンドを内蔵する。

 コレを買ったのは、以前に買ったiCleverのBluetoothキーボードが使いやすかったから。安価だが機能性も打鍵感も良好で、とくにスペースキー左右にある「無変換/英数」キーで入力モードを日本語/英語に変えられるのが便利だった。

 で、今回買った折りたたみ式キーボードは、↑このキーボードと仕様がけっこう似ている。さらにタッチパッドも搭載。「これってiPadと組み合わせたら便利かも」と期待し、モバイル用キーボードとして購入したのであった。

 結果、かなりイイ感じ。やや複雑な機構を持つので、メーカー価格は5299円と安価って感じでもないのだが、キーボード自体もタッチパッドも、それから細々したギミックも好印象であった。てなわけで今回はiClever「折りたたみ式キーボード IC-BK08se」をレビューしてゆきたいッ!!!

タッチパッドがいきなり便利だった

 IC-BK08seを買ったのは、タッチパッドにも強めの興味を持ったから。iPadでマウスを使うとナニカと便利なんスよ。指より正確に対象を選べたり、手や指で表示を遮ることがなかったり、あるいは指で画面に触れることが激減するので画面への指紋付着も激減したり。タッチパッドにも同様の利便があるのでは、と。

IC-BK08seの右側にはタッチパッドが搭載されている。サイズは横55×縦45mm程度で、タッチパッドとしては小さめ。下にはマウスの左右ボタンにあたるボタンもある。

 使用前は「このタッチパッド、ハズレだったらキーボード右側が余分なスペースってことになって、なんか超モヤモヤしそうだよな?」とか思っていた。「タッチパッドなしにしてよりコンパクトな製品にしてほしかった、とか原稿に書くことになるのだろうか?」とも。

 だが使ったらいきなり快適。サイズがやや小さいので、MacBookのタッチパッドのような超絶的使いやすさはないものの、「これならマウス代わりになる」と思えるくらい便利なのであった。

IC-BK08seとiPad Proを組み合わせて使っている様子。タッチパッドを使うと、iPad Proの画面に触れる必要が大幅に減る。

 タッチパッドは小さめだが、ポインターの追従性はなかなか良好。iPadの操作全てがタッチパッドで行えるわけではなく、必要に応じて手でタッチしての操作をすることになる。だがやはり、「iPadのかなりの操作をタッチパッド(やマウス)でできて便利だなぁ」と思うのであった。前述のとおり、タッチパッド(やマウス)を使うと、手が画面表示を遮らず、より正確な操作ができることが多く、画面が指紋で汚れることが減る。

 それと、手に持っていない状態のiPadを指で操作すると、けっこう不安定。やや強くタップしたりすると向こうに倒れそうになったり。タッチパッドを使うとそういう不安定さはないので、このキーボードを使うと「まずはタッチパッドでiPad操作」という気分になる。というわけで、IC-BK08seを使い始めてから、このタッチパッドをスゲく多用しているのであった。便利。好都合。ナイス。

 ところで、このキーボードには「fn」キーと同時押しの特殊なキーボード機能がある。下の画像は、特殊な機能を持つキーと、その主な機能だ。

丸で囲んだ「fn」キーと同時押しで特殊な機能を発揮するキーがけっこう多い。
その主な機能。

 使うと便利なこれらのキー。そして、使うときには必ず押下する必要がある「fn」キーなのだが、その位置が俺的に非常にイイ感じなのであった。↓ココである。

IC-BK08seの「fn」キーはタッチパッドの左上にある。

 最初は「ヘンな位置にfnキーがあるなー」と思った。のだが、IC-BK08seを使い始めると「このfnキー位置すご~くイイ♪」と思うようになった。

 理由は、IC-BK08seを使うとたいていタッチパッドを使いたくなるので、右手人差し指はだいたいタッチパッド付近にある。便利な特殊キーを使いたいと思うと、たいていいつも「右手人差し指がfnキー近くにある」という状態。非常にスムーズに各特殊機能を使えるのであった。

 なお、特殊機能のひとつにスクリーンショット取得もある。「fn」キーの近くにそのキーがあるので、右手だけでスクリーンショット取得が可能。左手やApple Pencilで画面操作をしつつ、「この瞬間」という場面をスクリーンショットできるので、仕事上かなり便利でもある。

 さておき、IC-BK08seのタッチパッドは思った以上にツカエるという印象。このキーボードがあればBluetoothマウスを接続する必要はあまりないかもしれない。

 ただ、な~んか、説明書にあるとおりには機能してくれないことがある。説明書ではタッチパッドの機能は以下のようになっている。

OSごとのタッチパッド機能。

 iOS/macOSでは、複数の機能が“N/A”(利用できない)となっている。のだが、二本指によるスクロールやズームイン/ズームアウト(ピンチイン/ピンチアウト)は、けっこう多くのアプリで使えたりする。アプリによって使えたり使えなかったりするので、そのあたりは試してみるしかないですな。

キーボードの使い心地は?

 後回しになってしまったが、キーボードとしての使い勝手について。フルサイズのキーボードと比べると70%くらいのサイズとなるキーボードだが、使ってみると「けっこう違和感なく打てる」という印象だ。

 それは恐らく、このキーボードのキーピッチ(キーとキーの間隔)が広めだからだと思う。フルサイズキーボードのキーピッチは19mmくらいだが、このキーボードは16.5mm。ミニサイズのキーボードとしてはかなり広い部類だと思う。それが「キーが近づき過ぎていることからくる使いにくさ」を緩和しているのだろう。

 ただ、キー配列は若干ヘンな箇所もある。以下、写真にて見てみよう。

キーピッチを稼ぐためだと思うが、「enter」キー周辺に本来あるはずのキーがタッチパッド上方に追いやられている。「;」「[」「]」キーも細い。それらキーにある色付き刻印の記号類は、いろいろ試したが入力できないような……。謎だが、まあ気にしない方向で。

 なお、打鍵感はペチペチペチという軽めのもの。ストロークも浅め。悪くはないものの、平凡といった印象だ。でもフツーに打ち続けられる感触なので、ある程度長いテキストを打ち込むような用途にもそこそこ向くと思う。

 あ。スペースバー左右にある「無変換/英数」キーだが、これを(macOSやiPadOS/iOSで)使うと入力モードを日本語/英語に変えられる。英語配列キーボードユーザーとして非常に便利。とくにiPadOSだと入力モード切り替えがややこしいので、これらキーはありがたい。

携帯性は良好、細部の作りも良い

 最後に全体的な使用感を。携帯性については、前述のとおりサイズは横159×縦91×厚さ18mmで重さは217g。大画面スマートフォンくらいの嵩張り感で携帯できつつ、モバイルキーボードとしては使いやすい部類だと感じられるので、満足できる携行感だ。

手に持った感じ。手は俺のなので大きめだが、折りたたみ式キーボードということもあって携帯性は良好だ。
専用ポーチ付き。

 それから電源。マグネットの機構により、折りたたむと電源がオフとなり、展開すると電源がオンになる。またマグネットの適度な吸着力により、折りたたんだ状態からは不意に展開しづらい。付属ポーチに入れれば、まず「不意に電源が入ってしまった」ということはないだろう。

このあたりにマグネットが仕込まれており、折りたたむと電源がオフ、展開すると電源がオンになる。
電源がオンになると青色LEDランプが点灯。
片方だけ折りたたんでも電源がオフになる。電源をオンにするには、両側を展開する必要がある。

 それと、このキーボードにはタブレットを立てるためのスタンドが格納されている。俺は使っていないが、キーボード使用前には「タブレットスタンドが携帯時に出てきちゃったりしない?」と心配していた。が、杞憂であった。

キーボード底面にはタブレットスタンドが格納されている。
スタンドを展開した様子。片側だけ使ってスマートフォンを立てることもできる。
10インチクラスのiPadを立てた様子。iPad miniには非対応(端末幅が狭いため)。
スタンドの矢印部分にはマグネットが仕込まれている。
スタンドを閉じると、マグネットとキーボード裏面が吸着。不意にスタンドが開くことはほとんどないと思える程度、その吸着力は強めだ。

 あと、小さいけどツカエるギミックとして、格納式の滑り止め脚がある。ツルツルした机上などでこのキーボードを使うとき、これがけっこー役立ちまくり。安定感が倍増するのだ。

キーボード底面両端には、滑り止め脚が格納されている。
開くと滑り止めラバー×2が埋め込まれた脚が出てくる。これによりキーボードが滑りにくくなり、キーボード全体の剛性も少し向上する。

 といった感じで、細かいところまで作りがよく、実用性が高いと感じられるiClever「折りたたみ式キーボード IC-BK08se」。タッチパッド、「無変換/英数」キー、接続先OS自動認識など、総合的に見て「俺がこれまで使ってきた折りたたみ系キーボードのなかでは最も使いやすい」と感じられた。拙宅ガジェット墓場の折りたたみ式Bluetoothキーボード、この際処分しちゃおうかな、とか思ったりもしたがさておき、かなりイイ感じのモバイルキーボードなので、ぜひチェックしてみて欲しい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。