みんなのケータイ
LINEが手放せないツールになってきた
【Xperia VL SOL21】
村元正剛
(2013/2/7 06:00)
LINEの登録ユーザーが1億人を超えたそうだ。日本国内では、すでに4000万人以上の人が使っているという。
筆者もLINEを使っている。すでに、家族や友人との連絡は、キャリアメールではなくLINEを使うことのほうが圧倒的に多いし、無料通話も頻繁に利用している。まだLINEを使い始めて1年ちょっとだが、もはや「なくては困るもの」になりつつある。
仕事柄、友人や知人からスマホの使い方を聞かれることが少なくないが、年末年始の帰省中に会った人から最も多く聞かれたのがLINEについてだった。「LINEって使ったほうがいいの?」「電話帳データの利用は許可しても大丈夫?」「通話中に音が途切れたりしない?」などなど。TwitterやFacebookなどには興味を持たない人でも、LINEは非常に気になるようで、いつの間にか国民的アプリになっているように感じた。まだ、しばらくはユーザーが増え続けるのではないかと思う。
筆者がLINEを気に入っている理由はいくつかある。ひとつは、スタンプのおかげで文字入力が少なくて済むことだ。キャリアメールでは、いい歳をして絵文字を使うことに抵抗感を感じたりするのだが、LINEは、そもそも会話の感覚でメッセージをやり取りする雰囲気なので、スタンプを利用しやすい。「OK!」「了解!」といったことを意味するスタンプをワンタップするだけで、返信を済ませることもある。次に「既読」表示。手が離せない用事などがあって、すぐに返信ができない場合でも、相手のトーク画面に小さく「既読」と表示され、「読みましたよ」ということが伝わるのは、シンプルに便利だと思う。「いま話せる?」などとメッセージを送って、「いいよ」と返ってきたら、すぐに無料通話を発信、といった使い方ができることも便利に感じている。
機種変更時のアカウント移行が簡単に行えることもLINEの利点だと思う。あらかじめ自分のメールアドレスを登録しておけば、新しい端末でそのアドレスとパスワードを入力すると、同じアカウントで、友だちリストも引き継いで使うことができる。旧端末で購入したスタンプも、再ダウンロードの手間は生じるが、引き継いで使える。筆者の場合、この機能を、わりと頻繁に活用している。筆者は、複数のスマホを所有している。仕事の電話に使うスマホは1台に決めているが、プライベート用の端末は、気分でころころと変える。今はXperia VL SOL21をメインに使っており、この端末でLINEを使える状態にしてある。最近は、キャリアメールを使うことがめっきり減ったので、プライベートの時間は、これ1台持ち歩いていれば事足りるのだ。 LINEは、筆者にとって「キャリアや機種に縛られない便利なケータイメール」というツールになってきている。
LINEは、ひとつの電話番号にひとつのアカウントを紐づける仕様になっているため、複数台に同じアカウントを設定したままの状態にしておくことはできない。新しい端末にアカウントを設定すると、それまで使っていた端末ではLINEは使えなくなり、友だちリストもトークの履歴もすべて削除されてしまう。個人的にちょっと不便に感じていたのは、トークの履歴が消えてしまうことだ。残しておきたいメッセージなどはそんなにないのだが、あとで控えをとるつもりでいたメッセージ(住所を尋ねて教えてもらった)をうっかり消してしまうというミスをしてしまったこともある。
送受信メッセージのバックアップもできたらいいのになぁ、と漠然と感じていたところ、最近のアップデートで、この機能も追加されていた。Android版とiPhone版で若干仕様が異なるようだが、Android版ではトーク履歴をLINEのサーバーにアップロードして、それを再度インポートでき、またトーク履歴をテキストデータ化してメールで送ることもできるようになっていた。iPhone版では、今のところ、テキストデータのメール送信のみに対応しているようだ(2013年2月5日現在)。これからは、大事なメッセージは、これを利用してバックアップをとるようにしようと思う。