みんなのケータイ
古くて新しいAndroidビーム
【AQUOS PHONE SERIE ISW16SH】
湯野康隆
(2012/12/26 06:00)
最近、NFC対応のスマートフォンが徐々に増えてきた。筆者が使っているAQUOS PHONE SERIE ISW16SHもNFC対応ということで、改めてNFCを活用しようと思ったが、残念ながら、タッチする相手がまだまだ少ない。
とはいえ、着実にNFC対応のスマホは増えているわけで、NFC対応端末同士でタッチすることでデータの受け渡しが可能な「Androidビーム」は、それなりに活用機会が増えて行きそうだ。
Androidビームで送受信できるのは、電話帳やブラウザで表示中のサイト(のURL)といった比較的軽量なデータのみに限定されるのだが、とりわけ前者については対応端末同士であれば赤外線やBluetooth、QRコードなどよりもずっと手軽に転送できる。
送信元の端末の電話帳から転送したい人を選択し、(双方がNFCオンの状態で)端末同士をタッチするだけ。赤外線のような指向性も関係なければ、Bluetoothのようにペアリングする必要性も無い。ただタッチするだけでいい。
もっとも、かなり白々しく画期的な話のように本稿を執筆しているわけだが、FeliCa発祥の地である日本においてはおサイフケータイ対応端末がその辺にゴロゴロあって、随分前からNFCじゃなくても同じようなことが実現されていた、という事実に驚くとともに、未だにわりと多くのユーザーがアドレス交換は赤外線、というテクノロジーと現実のギャップにどうしたものかなぁ、と考えさせられるのである。