最後の+WiMAX端末に?
auから冬モデルが発表され、一部モデルを除き11月2日に一斉発売されることになった。iPhone 5に続き、auのAndroid端末もいよいよLTE対応ということで、期待感が高まる。
しかし、WiMAX対応端末がゼロという状況については、田中社長にインタビューした際の同氏の話しぶりからも想像されたことではあるが、+WiMAX対応のISW16SHを使う筆者としては、何とも寂しい限り。というか、なにげにISW16SHって名機の器を持っているんじゃないかと思ったり。
ISW16SHは最後の+WiMAX対応スマホになってしまうのか? |
というのも、LTE端末ではテザリングは月額525円のオプション扱いとなっており、この点については、追加料金無しでテザリングできる+WiMAX端末の方がおトク。もちろん、WiMAXに接続すれば利用月だけ月額525円を支払う必要が出て来るが、LTE側は月の通信量が7GBを超えると帯域制限がかかる。その点、+WiMAXの場合は今のところこうした制約を受けない。まあ、現実問題、筆者の使い方からすると、月に7GBもパケットを飛ばすことは無いのだが。
もっとも、料金面についてはauでもきちんと考慮しているようで、LTE端末でのテザリングオプションについては、2年間無料で利用できるキャンペーンが適用される。LTE端末の場合、そのほかにも基本料が最大で1年間半額になるキャンペーンも実施されるので、少なくとも当初は割安感がある。
残る懸念事項は、電池の持ち。ドコモユーザーが初期のXi端末で味わった電池の持たなさ加減からすると、少々不安なところもある。ただ、auのLTE端末の場合、LTE接続のオン・オフを切り替えられるようになっているので、LTE圏外で電池の減りがやたらと早いなんていう場合はLTEをオフにすれば、少なくとも3G端末並みの電池の持ちが期待できる。
また、LTEと3Gを素早く切り替える「Optimized Handover」のような仕組みも導入されているし、一足早くLTEに対応したiPhone 5の様子を見ていても、比較的電池の持ちはいいように感じる。ここは発売されてのお楽しみ、といったところだろう。
遅かれ早かれみんなLTEになってしまうわけだが、ISW16SHユーザーは、今LTEに行くべきかどうか悩ましいところだ。