【Nokia 808 PureView】

ドバイの風景を808 PureViewで撮影

2012年10月23日 06:00
(山根康宏)
808 PureViewなら噴水もこれだけ撮れる

 10月中旬は取材で中東、アラブ首長国連邦のドバイを訪問した。初めての滞在ということで自由時間にも余裕を取り市内をゆっくりと観光。巨大なビルやショッピングモールのある中心部からタクシーに乗ってちょっと離れると、いきなり荒野が広がるドバイの光景は「砂漠の中の人工都市」といった趣がある。ビルの形も特徴的なものが多く、市内を走る高架鉄道(地下鉄だが、市中心部は地上を走っている)で移動しながら写真撮影をするのだけでも十分楽しい。また水は貴重なものと思いきや、街中にはあちこちに噴水があり、ふんだんに水が流されていた。10月でもまだ真夏のドバイ、噴水の水は暑さの中に涼しさを感じさせてくれるようだ。もちろん筆者はNokia 808 PureViewを片手に、あらゆるものを撮影しまくった。

 Nokia 808 PureViewのカメラは多彩な撮影モードを備えており、観光旅行中のあらゆるシーンの撮影に広く対応できる。個人的に好きなモードは「スポットライト」。暗いレストランの中でピアノなどの演奏が行われている際にこのモードで撮影すると、人物が淡いスポットライトを浴びたかのように写されるのだ。また太陽が照りつけるドバイの昼間は意外なことに「スノー」モードでの撮影もいい感じの写真が取れる。しかもレスポンスもよくシャッターが切れるので使いやすい。とはいえ実際のところは設定を変えるのが面倒なのでほぼ「オート」モードでどんどんシャッターを切っていたが、よほどのことが無い限り撮影に失敗しないのはさすがカメラ機能を売りにしているだけのことはある。

 さて、ドバイといえば世界一高いビル、バージュカリファ(ブルジュハリファ)が有名である。地上124階の展望台は452メートルの高さにあり、そこから地上を見るとまるでミニチュア模型を見ているような感じだ。そしてもちろんこんな場所からの写真撮影にも808 PureViewは適している。地上をフルレゾリューションモードで撮影し、あとから拡大すればビルや建物の細かい部分の様子もはっきり見ることができるなど、高倍率ズームのコンデジも顔負けの写真が撮影できる。実は筆者は高所が苦手なのだが、いい写真が撮れるとなるとこの高さも忘れて100枚近くも撮影していた。

世界一高いビル、バージュカリファの夜景展望台から地上を撮影。これだけ拡大することも平気だ

 結局、ドバイ滞在中は808 PureViewに現地で買ったプリペイドSIMカードも入れずに純粋にカメラとして使っていたのだが、iPod touchのように「3G機能の無いPureView」をカメラとしてNokiaが出すのはどうだろう、なんてアイディアが浮かんでしまった。それほどまでに808 PureViewのカメラに筆者は惚れ込んでいるのだ。