【ARROWS Z ISW11F】

auの冬モデル、どれを買おうかな

2012年10月24日 06:00
(房野麻子)

 3キャリアの冬(春)モデルが出揃い、何を買うか考えるのが楽しい時期です。特に、auは夏モデル購入のタイミングを逃してしまい、一度はさよならをいいながら初代のARROWS Z ISW11Fを家族との電話とCメール専用機として使い続けていたので、今回は絶対買い替えるつもりで特に注目していました。

 発表会の会場で一番注目を集めていたのは、「HTC J butterfly」(HTL21)だったと思います。クアッドコアでフルHDとハイスペックですし、あの薄さとディスプレイの迫力には確かに圧倒されました。見た瞬間に「おお、これは買わなきゃ」と思ったほどです。ただ、通知パネルを重視するワタクシとしては、機能のオン/オフボタンが1つもないのは許せません。また、解像度が高いせいか、ほんのちょっと、気のせいかもしれませんが、動作のもたつきを感じます。動きも通知パネルも、発売までに改善されるといいのですが、その発売が、スマートフォンではこのモデルだけ12月なのですよね。他モデルも非常に魅力的なので、発売を待っているうちに、他の端末によろめいてしまいそうです。

 通知パネル好きとして、「DIGNO S」(KYL21)の通知パネルはとても惹かれます。会場ではメールや電話の着信など、何一つ通知されていないのに、ギッチリと項目で埋まっていてカレンダーまで表示していました。普段、紙のスケジュール帳は持たないので、スマートフォンのカレンダーも大好き。好きなものが好きな場所にあるなんて素敵すぎます。

 コンパクトで使いやすそうな「ARROWS ef」(FJL21)は、女子向けな見た目よりも硬派な端末だと感じます。個人的に、ARROWSはCPUのスペックではなく、センサーを使った便利機能に注目しているので、どこまで使いやすくなっているのか体感したい。通知パネルのボタンの並びを好きに動かせるのもいいんです。

 「Optimus G」(LGL21)は期待通りのサクサク動作でした。最近は、アプリを追加していない、まっさらな端末で動きがトロいと思う端末はほとんどないのですが、それでもOptimus Gはかなり気持よく感じました。背面がやや角張っていて、手にすると最初は大きいと思うのですが、そのうち慣れてしまいます。画面を重ねて“ながら操作”する「Qスライド」は、たぶん、それほど使わないと思うのですが、実力のある端末だと感じます。

 「AQUOS PHONE SERIE」(SHL21)は相変わらずの安定感。くどいようですが、DIGNO Sに匹敵する通知パネルの充実感がたまりません。また、画面下部の「ナビバー」に表示できるアプリを選べるようになっていて、いつも着実に進化させてくるなあと感心してしまいます。ただ、あのカバー状の背面パネルがちょっと気になりました。いや、外して使うわけないので、問題はないんですけど、内側を見た時にちょっと残念な気持ちになってしまったのでした。

 アークボディなのに、さらりと全部入りになった「Xperia VL」(SOL21)が実は本命、といったところでしょうか。アーク形状のボディは本当にいつ見てもきれいで、サイズ、デザイン、ディスプレイ、カメラ、どれをとっても調度いいと感じます。「GALAXY S III Progre」(SCL21)も素晴らしいんですが、すでにドコモのGALAXY S IIIを使っているので、こちらまでフォローできません、残念ですが。

発表会のプレゼンテーションも、自分の買い替えを意識して見ていましたが、しばらく悩みそうです

 今回はなぜか、画面が大きいわけでも、通知パネルにときめいたわけでもないのに「G'zOne TYPE-L」(CAL21)が気に入ってしまいました。今まで、耐衝撃性能を始めとした機能がエライとは思いつつも、中学男子向けだと決めつけていたのですが、不思議と手にしっくりきたのです。私の生活であそこまでゴツい必要はまったくないのですが、「あれを持つならこんな服着たい、あそこに行きたい」と空想してしまう自分がおります。

 「VEGA」(PTL21)も忘れたわけではありません。不覚にも、時間配分を間違えて、当日、あまりちゃんとチェックできなかったのですが、タッチせずに手の動きでブラウザの操作はしてみました。予想していたより思い通りに動いて面白いです。料理中とか、ハンバーガーを食べているときとか、よさそうですね。auのサイトにある商品紹介動画に登場するのが若い人だけというのが、気に入らないというわけではありません。

 さて、どれ買おう……。