【Optimus Vu L-06D】

これまでとは違うスマホが欲しくて

2012年8月20日 06:00
(村元正剛)

 今年の夏は、気になるスマートフォンが続々と発売され、どれを買うべきかを大いに迷ってしまった。友人や知人に「どれを買うべき?」と相談されたときは、「やっぱドコモならGALAXY S IIIでしょ!」と薦めていたのだが、自身が迷いに迷った末に選んだのはOptimus Vu L-06D。仕事柄、年に数台のスマートフォンを買うこともあり、本音を言えば、フツーのスマートフォンでは、もはや心は躍らない。今回は、大画面&タッチペンの“未知なる使用感”に心を惹かれ、その欲望に素直に従うことにした。

タッチペンは持ちやすい太さで、ペン先が画面に吸い付くような感覚で書きやすい。なお、カバーは付属しておらず、これはサードパーティ製のものを購入した

 Optimus Vuは、今年の春、グローバルモデルが発表されたときに「これ、いいかも!」と興味を惹かれ、その後、韓国版に触れる機会があり、「結構遊べるなぁ」と気になっていたモデル。しかし、日本版が発表されて購入を検討する段階になると、「はたしてGALAXY Noteよりも使いやすいのだろうか?」「ワンセグ、防水など日本仕様にフル対応したためグローバルモデルよりも厚いのがちょっとなぁ……」などと躊躇する気持ちも出てきた。それでも、発売日を迎え、購入を即決した理由は1つ。思っていたよりも断然安かったからだ。

 筆者は大手量販店で購入したのだが、Optimus Vuの端末代金は機種変更・一括で8万1480円だった。筆者はドコモ回線を10年以上使っているので、月々サポートに「ご愛顧10年 Xiスマホ割」というものが適用され、月々サポートの総額は7万560円。つまり、2年使う場合の実質負担金は1万920円。さらに、ドコモのポイントも多少貯まっていたので、4725円が値引きされて実質6195円。一括払いで購入したので、量販店のポイントも6140ポイントを得られた。これも割引と考えると、6195円-6140円=55円。2年使い続けるかどうかはわからないが、気分的には、ほぼ0円で最新モデルをゲットできたわけだ。

 さて、まだ使い始めて数日のOptimus Vuだが、ファーストインプレッションとして、気づいたことを述べさせていただこうと思う。

 まず、アスペクト比4:3、5インチの画面は非常に見やすい。例えば、「ケータイ Watch」も、これまで使っていたスマートフォンでは、スマートフォン版を閲覧していたのだが、Optimus VuならPC版でも無理なく見られる。ワンセグやNOTTVでオリンピック中継も観たが、画面が大きいと積極的に観たくなるもんなんだなぁ、と実感した。従来、通勤のバスの中で、スマートフォンでゲームをすることが多かったのだが、ここ数日はイヤホンをつけて映像を楽しんでいる。

ブラウザでPC版の「ケータイ Watch」を表示。縦画面でも閲覧できるが、横画面では小さな文字も無理なく読み取れるNOTTVでオリンピックを観戦。ワンセグと違って、大画面でも鮮明な画質で視聴できる

 次に、タッチペンの操作感だが、これも快適。メモやお絵描きに使える「ノートブック」はもちろん、アイコンをタップしたり、文字を入力したり、画面をスクロールしたりといった操作にもペンを使っている。タッチパネルの反応が、ペンでの操作に最適化されているためか、指よりもペンで操作したほうが誤操作が少ない印象だ。指でタッチ操作をした場合、スクロールしたつもりなのに項目が選択されて画面が切り替わるなど、反応がやや良すぎるように感じている。ただ、そもそも筆者はタッチパネル操作がうまくないので、人によっては、これくらいの反応が使いやすいと感じるかもしれない。

 操作性には概ね満足しているが、1つ不満を感じているのは、バッテリーの減りが早いこと。2000mAhの大容量バッテリーを搭載しているとはいえ、Xi対応で、この大画面。NOTTVなどを観ていると、みるみるうちにバッテリーは減っていく。大画面がうれしくて、YouTubeを観る機会が増え、これまでは観ていなかったBeeTVもチェックしたりしているからだろうが、朝、フル充電して出かけても、夕方には残量が20~30%になっていて、それから映像コンテンツを楽しむと、瞬く間にピンチに! といった感じ。まぁ、逆に言えば、それだけ積極的に使いたくなる端末ということなのだが……。

 次回以降、「ノートブック」の使い勝手や、電子書籍アプリとの相性など、使い込んでから気づいたことをお伝えしておこうと思う。