【MEDIAS X N-07D】

サクサクのうえに、クセになる触感?

2012年7月19日 06:00
(法林岳之)

 ケータイからスマートフォンに移行するとき、ほとんどの人が最初に戸惑うのがタッチパネルの操作。普段、駅の券売機から銀行のATMなど、結構、いろんなところで画面はタッチしているはずなんだけど、スマートフォンということになると、戸惑ってしまう人が多い。

 この戸惑ってしまう背景には、初期のスマートフォンでタッチパネルの反応が良くない機種があったり、画面内のタップしたところと違う項目が反応したり、タップしたつもりがされていなかったりと、ユーザーが意図しない動きをする機種があったことも関係している。それがこれからスマートフォンに移行しようとする予備軍の人たちに伝わり、「○○さん、スマートフォンに変えたんだけど、タッチパネルがダメなんだって」「だから、最近、メールが短いのねぇ」なんてことが語られるようになった印象もある。

 ただ、タッチパネルがダメなんていう話は、さすがにもう昔の話。各社ともタッチパネルのレスポンス向上にはかなり力を入れているし、完成度も非常に高くなっている。たとえば、MEDIAS X N-07Dには単にレスポンスを向上させるだけでなく、「フィーリングタッチ」という独自のタッチパネルのユーザーインターフェイスを採用し、使いやすさを追求している。ユーザーインターフェイスといっても画面に表示するホーム画面などではなく、タッチパネルの操作感そのものを少し変えている。

フィーリングタッチのタッチの反応は6種類から設定できる。それぞれに振動の印象が少しずつ違う

 よくスマートフォンの操作感を語るうえで、「サクサク」という言葉が出てくるけど、これは必ずしもタッチパネルだけの話じゃなくて、どちらかと言えば、スマートフォン全体のパフォーマンスの話。たとえば、MEDIAS X N-07DはCPUに米クアルコム製Snapdragon S4のデュアルコアプロセッサ「MSM8960」の1.5GHzが搭載されていて、パフォーマンスはかなり高い。改めて言うまでもないけど、AndroidプラットフォームもAndroid 4.0なので、こちらも従来バージョンに比べ、全体的なパフォーマンスが向上している。

 そして、タッチパネルのレスポンスもよくチューニングされていて、docomo Palette UIのアプリケーション一覧画面も指先の動きに、画面がしっかりと追従してくる。まさに「サクサク」という言葉がぴったりの動きなんだけど、実は、MEDIAS X N-07Dに搭載されている「フィーリングタッチ」はもう一歩先の話。

 最初にも書いたように、従来のスマートフォンではユーザーが意図しないところを触ってしまったり、位置がずれてしまうということがあったけど、MEDIAS X N-07Dでは触感によるフィードバック「ハプティクス技術」を活かし、ユーザー自身がタップしたことなどをわずかな振動や音でユーザーがしっかりと認識できるように作り込まれているのだ。たとえば、文字入力でソフトウェアキーボードをタップしたとき、本体がわずかに振動し、タップしたことを指先からユーザーに伝えてくれる。この振動はバイブレータのような「ブルブル」とか「ビ!ビ!」という振動ではなく、触ったことがわかるレベルの細やかで小さな振動。文字入力のときもキーの音と共に、キーが振動するので、非常にわかりやすい。ちょっとクセになりそうな触感だ。

ホームキーはハードキーを採用。スリープ時もホームキー押せば、すぐに画面が表示され、時刻なども把握できる

 キーと言えば、もうひとつ要チェックなのがホームキー。MEDIAS LTE N-04Dもそうだったけど、Androidスマートフォンに必須の「メニュー」「ホーム」「バック」の3つのキーをタッチセンサーで実現している機種は意外に多い。防水のことなどを考えると、タッチセンサー採用でフラットに仕上げるのがベターなんだろうけど、実際に使ってみると、意外にタッチする場所がつかみにいなど、実用面でも気になるところも出てくる。

 これに対し、MEDIAS X N-07Dではホームキーをハードキーで備ええているため、スリープで画面がOFFのときもホームキーを押せば、すぐに画面が表示される。ちょっと時計を見たいときなどにも役に立つ。しかもタッチセンサーを採用したメニューキーとバックキーは、キーバックライトが内蔵されていて、ホームキーを押したときは一度、光り、周囲が暗いところでは継続して光るため、真っ暗な部屋の中でも迷わずに操作できるというわけだ。

キーバックライトは7色から選ぶことができる。スマートフォンではこういった設定を選べる機種が少ない。気分転換にもなるし、女性ユーザーには喜ばれる機能かも付属の卓上ホルダーは横置きスタイルを採用。セットした直後は横画面の卓上ホルダーメニューが表示される