「ATOK+手書き入力」が便利な日本語入力「NX!input」

2012年2月22日 06:00
(甲斐祐樹)
ARROWS X LTE標準搭載の日本語入力「NX!input」

 ARROWS X LTEを日々利用する中で、地味ながらも快適な機能が、ARROW X LTEに標準搭載されている日本語入力システム「NX!input」です。

 NX!inputは、ジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」をベースにしているため、基本的な機能はほぼATOKと同じなのですが、最大の違いは手書き入力機能。文字入力画面の最上段に表示される手書きマークをタップすると手書きモードに切り替わり、キー表示の上から直接日本語を手書きで入力できます。日本語認識精度も非常に高く、適当に書き殴ってもきちんと認識してくれます。

ATOKの画面。上部に顔文字や定型文がないのがNX!inputとの違いソフトキー入力と手書き入力を併用できる

 普段はソフトキーを使ったフリック入力のほうが高速に入力でき、手の動きも少なくて済むのですが、手書きのいいところは余計なことを考えずに直感的に入力できるところ。フリックだといくつかの漢字候補から入力したいものを選んだり、日本語ではなく英文字で入力するために切り替えたりという操作が発生するのですが、漢字は頭の中で考えた文字をそのまま入力できるところが心地よい。布団でごろごろしながらだったり、テレビを見ながらだったりという時に、思ったままをそのまま登録できる気持ちよさが気に入っています。

 手書き入力の横に並ぶ定型文や顔文字、記号入力の切り替えボタンも便利。同様の機能はATOKでもキーボード切り替えボタンを長押しすることで表示できるのですが、長押しで呼び出すより最初から表示されているほうが操作の流れでは圧倒的にスムーズです。また、キーボード配置がATOKとは変更され、文字種切り替えが画面上に移動したことで、音声入力も標準搭載したことで「フリック」「手書き」「音声」と3つの入力方法を使い分けることもできます。

キーボード上部から定型文や顔文字を簡単に呼び出せるATOKは定型文や顔文字を長押しで表示
ATOKは英数字入力時の右フリックで入力できる文字が多い

 最初はATOKとキー配置が違うことでとまどいもありましたが、慣れてしまえば非常に便利なNX!input。ただ一点だけ「ATOKがいいなあ」と思うのは英数字入力時に入力できる文字はATOKのほうが多いこと。例えば「MNO」キーを右にフリックするとNX!inputでは何も起きませんが、ATOKでは「=」を入力できます。記号の入力頻度も地味に高く、できるだけフリックですべてを済ませようというタイプなだけに、このあたりの機能もNX!inputでサポートされることを期待しております。