SH-12Cで撮った写真をEye-FiカードでPCに転送
最近、以前から気になっていたものを、ようやく入手した。Wi-Fi内蔵のSDカード「Eye-Fi」だ。本誌の読者なら、すでにご存知であろうが、デジカメで撮った写真をワイヤレスでPCに転送できる便利なメモリカードだ。
8GBの「Eye-Fi Mobile X2」を購入すれば、専用アプリを使ってスマートフォンのカメラで撮った写真をWi-Fi経由でPCにバックアップできることはもちろん、デジカメで撮った写真をダイレクトにスマートフォンやiPadにも転送できると聞き、「これは欲しい!」と、長く“買い物リスト”に加えていたアイテムだ。
しかし、値段は安くはない。筆者は大手量販店で7980円で購入したが、それだけあれば格安のデジカメだって買えるだろう。8GBのSDHCカードは、いまやメーカーを選ばなければ数百円で入手できる。というわけで二の足を踏んでいたのだが、実際に使っている知人から「めちゃくちゃ便利だよ」という話を聞き、思い切って購入した次第だ。
普段は愛用のデジカメNEX-5にEye-Fiカードを装着して使っている |
結論を先に言えば、Eye-Fiカードの満足度は◎。もうすでに、7980円が高いとは感じていない。
筆者は現在iPhone 4とAQUOS PHONE SH-12Cの2台のスマートフォンを使っている。iPhone 4はそもそもPCとの接続を要する機会が多いので、その際に撮影した写真をPCに取り込んでおり、その作業はさほど苦にならない。AndroidのSH-12Cは、普段はPCに接続する必要がないため、わざわざUSBケーブルでPCにつなげて写真を取り込むのが手間に感じていた。
この「Eye-Fi」を使うと、バックアップしたい写真だけを選んで簡単にPCに転送でき、もちろんiPhone、SH-12Cどちらからでも利用可能。筆者はメインPCとしてMacを使っているのだが、PCに転送された写真は、Macにバンドルされている写真管理ソフト「iPhoto」に自動的に読み込むようにも設定できる。デジカメであろうがスマホであろうが、撮った写真が勝手にiPhotoに入り、しかも撮影日ごとにフォルダ分けされるのは非常に快適。
Androidマーケットから無料でダウンロードできる「Eye-Fi」というアプリを起動し、PCに転送したい写真を選択して、「シェア」から「Eye-Fi」を選択するだけ | 撮影した写真を自動でアップロードするようにも設定できる |
スマートフォンで撮った写真がWi-Fi経由で自動的にPCに読み込まれる。複数台のスマートフォンやタブレットを登録可能 |
デジカメで撮った写真のスマートフォンへの転送設定も、実に簡単だった。あらかじめPCの専用ソフトで「ダイレクトモード」をオンにし、送信先をスマートフォンに設定するだけ。デジカメで撮影されてEye-Fiカードに保存された写真がスマートフォンに転送され、Androidの「ギャラリー」に「Eye-Fi」というフォルダが作られ、そこに収まる。まだ試してはいないが、家族や友人と旅行に行く機会があれば、iPadに転送する設定にして、みんなを驚かせたいと企んでいる。
デジカメに装着したEye-Fiカードに保存された写真をスマートフォンに転送する「ダイレクトモード」にも設定可能 | デジカメからスマートフォンに転送された写真は「ギャラリー」の「Eye-Fi」フォルダに収まる |
こうした機器連係のツールやアプリは、設定が難しかったり、対応機器が限定されていたりすることが多いように思う。Eye-FiカードはMacでもWinodowsでも、そしてiPhoneでもAndroidでもほぼ同じように簡単に利用できるのがうれしい。こうした製品は、どんどん増えてほしいものだ。