読書に最適なGALAXY Tab

2011年5月16日 06:00
(橋本保)

 タブレット機の魅力は、何といっても電子書籍が楽しめることではないかと私は思っています。GALAXY Tabは、「honto」(大日本印刷が提供する電子書籍サービス)が利用できる電子書店アプリ「2Defact」がプリインストールされています。同アプリは、ドコモ、大日本印刷、丸善CHIグループ(丸善、ジュンク堂、文教堂などがグループ会社)が設立した2Dfact(トゥ・ディファクト)社が提供しているもので、今後独自の電子書籍サービスを提供することも視野に入っているそうです。

spモード決済

 ドコモのスマートフォンならではの特徴は、spモード決済に対応し、電子書籍も携帯電話の利用料と一緒に支払いができることです。クレジットカードの情報をインターネット決済のサービスに登録したくない方などにはおすすめかもしれません。私が認識している限り、他の電子書店と比べても遜色ないタイトル数が揃っていて、「そもそものタイトル数が少ないじゃないか!」と言われればそれまでなのですが、今年は、各出版社が力を入れてくるはずなので、タイトルの充実も期待できるでしょう。

 電子書籍のデモでは、よく本をめくる操作を見せてくれるますが、あれって実際に活字を読んでいると結構面倒くさいんです。ご存じでしたか? で、そんなときに重宝するのが、「2Dfact」には、左下をタップすると自動的にページがめくれて、次のページに移動ができる機能があること。これってしょうもないほど細かい話なんですが、いちいちめくるよりも簡単に本が読めるので意外と良いんです。とくに良いのが就寝時。使ったことのある方はご存じだと思いますが、電子書籍はディスプレイに書籍データを表示する、つまりバックライトが光ってくれるので、読書灯要らずで本が読めるんです。これに加えて、ポンとタップするだけでページがめくれるので肩まで布団に入った状態でも本が読めるんです。こういうことって紙の本では意外と難しいんです。私はベッドの中での読書が大好きなので、この操作性にはとても満足しています。とくにGALAXY Tabは、片手で持ってちょうど良いサイズですし、文字を読みやすく表示することもできます。不精な読書好きは、ぜひ試してみてください。

 「2Dfact」のような電子書籍アプリのほか、いわゆる“自炊”(書籍をPDF化してスマートフォンなどで閲覧すること)による“電子書籍体験”もやってみています。GALAXY Tabは、新書の印刷面よりもディスプレイのサイズが大きいので、文庫や新書は、文字を大きくして表示することができうえ、何冊も本を持って歩けるので、本当に重宝します。実は、文字が大きくなるためか本を読むスピードが速くなるのは新しい発見。読むスピードが速くなると、より多くの本が読めるようになるのは、想像していませんでした。

i文庫 for Android

 “自炊”で使っているアプリは、「i文庫 for Android」($7.99)。Androidでは、iPhone/iPadにおける「GoodReader」のような“神アプリ”がないというのが私の認識です。で、いくつか試した中では、「i文庫 for Android」がもっとも安定動作して、書籍のPDFを読むには使いやすいので、これを使っています。無料アプリが主流のAndroidアプリの中では、$7.99って、ちょっと高いんじゃない? という印象を受けるかもしれませんが、青空文庫のタイトルが約1万冊も収録されていること、そして定期的にアップデートが行われ動作が向上しているので、本を楽しみたいという方であれば納得するはずです。