撮った写真、手軽にバックアップしてみよう
デジタルカメラで撮影した写真は定期的にパソコンへ保存するけれど、ケータイカメラで撮った写真は、mixiやTwitterに投稿することはあっても、バックアップは忘れがち。そんな傾向にあるのは、関口だけじゃないはず。最近使っていたケータイ用microSDカードの容量は4GBで、急いでバックアップする必要はない、ということも、そうした傾向に拍車をかけていた。
しかし最近は、ほぼ毎日、LUMIX Phoneで撮影した写真をパソコンへバックアップしている。特徴的な機能の1つ「PCバックアップ」のおかげだ。保存先のパソコンに共有フォルダを設置し、無線LANアクセスポイント経由で写真をバックアップするというもの。事前に設定しておけば、自宅に帰宅して無線LANアクセスポイントを検知すると、「バックアップしますか?」と問いかけてきて、毎日、データを保存しておける。データの保存性を高める、ということに加え、DLNAを経由してPS3で楽しんだりプリントしたりするなど、応用範囲が拡がる。
難点は設定方法だ。これが迷いに迷った。取扱説明書を見てもよくわからない。まずLUMIX Phoneの設定メニューにある「Wi-Fi」で宅内の無線LANアクセスポイント情報を登録する。そして「便利ツール」メニューの「PCバックアップ」で、バックアップ先としてそのSSIDを選択し、「PC名」と「共有名」を手入力する。
このPC名は、Windowsパソコンであれば「コンピュータ」のプロパティで設定できる“コンピュータ名”のこと。共有名は、どのフォルダでもいいので、共有設定しておき、そのフォルダ名を入力する。こうして登録したあとLUMIX Phoneの「バックアップ先一覧」で、右上のソフトキーを押して「選択」をしておかなければならない(この“選択”がわからなかった)。
撮影した写真を「ユーザー側で能動的に使う」という手段としてブログやSNS、Twitterへの投稿といった使い方がある一方、「PCバックアップ」のように、ユーザーが受け身でいられる機能・仕組みはとってもありがたい。ただ、設定の流れは簡単とはとても言いづらいので、たとえばWebサイト上できちんと手順を案内してもらえるとありがたい。さらに言えばデジカメで「Eye-Fi」のようなツールが出てきている現在、ケータイカメラでもクラウドサービスとの連携を期待したい。