だからオレはG'zOne

2011年1月6日 06:00
(法林岳之)

 年末に掲載された「読者が選ぶ ケータイ of the Year 2010」「読者が選ぶ2010年ケータイ10大ニュース 」「俺のケータイ of The Year 2010」を見てもわかるように、昨年はスマートフォンが注目を集めた一年だった。本誌読者のみなさんの中でもスマートフォンに乗り換えたり、2台持ちなどの形で、スマートフォンを手にした人が一気に増えているんじゃないだろうか。一般メディアの報道もスマートフォンばかりが目立つうえ、各キャリアのトップからは「2011年は新商品の半分近くがスマートフォンになるかもしれない」といった発言も飛び出すなど、今後もスマートフォンの勢いは増すばかりだ。

 そんな中、ボクは個人用のau端末として、昨年11月末から「G'zOne TYPE-X」を使いはじめている。「今までIS01だったんだから、次はIS03とかじゃないの?」と言われそうだけど、最後まで悩んだ挙げ句、個人用のau端末としてはもう少しフィーチャーフォンを使い続けてみることにした。確かに、スマートフォンは魅力的だし、実はIS03をはじめとした各社のスマートフォンも入れ替えながら持ち歩いていたりするんだけど、個人用au端末には「モバイルSuica」など、IS03のおサイフケータイが未対応のサービスを登録していることもあり、すぐに完全移行することができない。それに常に主要3社の端末を身に付けている者としては、3台ともスマートフォンにするのはあまりにも芸がないので(笑)、個人用au端末はフィーチャーフォンを続けることにしたわけだ。

 じゃあ、なぜ、G'zOne TYPE-Xか。それはおなじみのタフネス性能もさることながら、この強烈な存在感と個性の強さに尽きる。一目で「オレだッ! G'zOneだッ!」ってわかるのがイイ。過去のG'zOneも魅力的なモデルが多かったけど、今回は原点回帰ということで「マルチサークルディスプレイ」が復活し、13MカメラやWi-Fiなど、スペック的にも他のau端末にひけを取らない充実ぶり。KDDIのニュースリリースには「G'zOne史上最高のスペック」と書いてあったけど、コイツは「G'zOne史上最強モデル」と呼ぶべきでしょ。IPX5/IPX8等級の防水性能とIP5X等級の防じん性能は今やそんなに珍しくないけど、MIL規格準拠の耐衝撃性能ってのも現時点では国内唯一かな。1240mAhの大容量バッテリーによるロングライフもヘビーユーザーには心強い。

 そんな強烈なG'zOne TYPE-Xだけど、発表時から気になっていたのが約179gというヘビー級のボディ。ボクの場合、個人用au端末は首から提げることが多いので、肩が凝るんじゃないかって心配してたけど、人間の方も『タフネス』にできているのか、約1カ月近く使ってみた感じでは何ともない。ただ、机から立ち上がろうとしたとき、首から提げた端末が振子のように振れて、ヘビー級ボディがデスクの縁に「ゴンッ!」なんてこともあるので、そのあたりは気をつけた方がいいかも。

 端末の機種変更に合わせ、購入したものは主に2つ。ひとつは別売の卓上ホルダ、もうひとつは「G'zOne TYPE-X専用ストラップセット」。卓上ホルダは正直なところ、NTTドコモが防水モデルで基本的に全機種同梱にしていることを考えると、別売なのはちょっと不満。G'zOne TYPE-X専用ストラップセットは3980円と、ストラップにしてはいい値段だけど、ネックストラップ、腰提げ、水に浮くフローティングなど、いろんな使い道があるのがうれしい。初回販売分が完売し、現在は再入荷分の予約を受け付けているので、欲しい人はau one Brand Gardenをチェックしてみて欲しい。