ベガスの夜景で撮影性能チェック

2009年1月30日 11:00
(石川温)

 W63CAで最大の「売り」とも言えるのが8.1メガのデジカメだ。EXILIMのブランドを冠しただけに、見た目やシャッターボタンもほぼ「デジカメ」。それだけに実力が気になるところだったりする。

 ライバルメーカーも最近ではカメラ機能を強化している。特に力を入れているのが暗闇での撮影性能。シャープは「CCDでCMOSよりも暗闇に強い」と言っているし、パナソニックも「ISO1600で暗闇でも撮影できる」ことをアピールしている。では、W63CAの実力はいかほどなのか。1月初旬に取材で行ってきたラスベガスの夜景で試してみた。

W63CA1.JPGW63CA2.JPG

 ホテルの外観や噴水、カジノのネオンなどを撮影する分には申し分ないくらいの画質で撮影ができた。夜空の黒い部分が引き締まって見えて、ホテルやカジノの照明とのコントラストがハッキリとしている。

 次に向かったのはラスベガスで最も高い建造物であるストラトスフィアタワー。地上約250mの展望台から、ラスベガスのストリップ地区を撮影してみた。強風が吹いているなか、とりあえずベストショットを「夜景」に設定して、手すりに本体を置いて撮影。何枚か挑戦してみたが、全体的に光量がたりず、残念ながら期待通りの夜景を撮影するのは難しい感じ。

 試しに持っていた931SHでも撮影してみたが、こちらのほうがまだ全体的に明るく撮影できるようだ。よくわかるのが手前にある手すり。W63CAでは暗くて手すりの存在がわからないのだが、931SHでははっきりと手すりがあることが確認できる。
931SHは5.2メガでCMOSを採用していることを考えると、画質は必ずしもスペックだけでは語れないようだ。