みんなのケータイ
もうすぐお別れ、iPhone 5sとの日々を振り返る
【AQUOS ZETA SH-04F】
房野麻子
(2014/9/11 06:00)
この原稿を書いているのは、今晩(明日の早朝)、Appleの発表がある9日です。しっかり眠って体調十分。ウワサ以上のサプライズがあるでしょうか。楽しみです。ウワサだと9月中にiPhone 6が発売されるようなので、メインで使っているiPhone 5s(au版)の使い心地を、夏中使ったAQUOS ZETA SH-04Fと比較しつつ振り返ってみました。
iPhone 5sでいいなあと常々思ってきたのは、収まりのいいサイズと金属ボディのデザインです。スマートフォンとしては小ぶりなので、パンツの前ポケットに入れてもあまり邪魔になりませんし、はみ出してポケットから落ちてしまうこともありません。金属ボディなので、薄くてもしっかりしていて安心感があります。
ただ、金属ボディの意外な弱点を夏に発見しました。35度にもなる東京都心で手に持っているとボディが熱くなるのです、「アチチチ」と声が出るくらいに。方向音痴の私はマップを見ながら歩くことが多いのですが、ずっと持っていたらヤケドするんじゃないかと思うくらいになったことも。スマートフォンは裸で使う派なのですが、熱さを防ぐためにカバーを付けるというのはアリかなと思いました。
ところで、iPhoneの標準マップは、よくなってきているとはいえ、Googleマップに比べると歩行者にはまだまだ優しくないと感じます。それなのに、なぜAQUOS ZETAでGoogleマップを使わないかといえば、私のAQUOS ZETAだと、自分が向いている方向を上に表示するヘディングアップ表示にしたときに、正しい方向で表示してくれないからです。iPhoneと並べてみると、45度くらいズレちゃっているようです。方向音痴なので、これは致命的です。
iPhoneでGoogleマップを使えばいいじゃん、といわれそうですが、カレンダーにメモした住所をタップして地図を表示することが多いので、iPhoneの標準マップが起動しちゃうわけです。普段は住所をコピーしてGoogleマップで検索しますが、急いでいると、住所を長押ししてコピーしてGoogleマップを起動して貼り付けて、なんて面倒くさい。iOS 8になると、経路検索には別のアプリを利用できるようになるので、少し楽になるかもしれません。
それにしても、以前別のAndroid端末を使っていたときにも、マップで正しい方向を向いてくれないということがありました。Android端末がすべてそうだとは思わないので、運の悪さを悲しんでおります。
手に持つと収まりのいいサイズですが、画面の小ささがいよいよ年齢的に厳しくなってきました。仕事でソーシャルゲームをいくつかやらなくてはいけないことがあったのですが、最初のチュートリアルで文字を読むのが本当にツライ。仕事に支障をきたすほどでしたので、ダイソーで老眼鏡を購入してしまいましたよ。設定メニューやTwitter、Facebookなどはまだ大丈夫ですが、ゲームはもっと大きな画面でプレイしたい。その方が楽しそうですし、本当にiPhone 6の大画面化には期待しております。
画面サイズと少し関係あるところですと、カメラで撮る普通の静止画が4:3というのが物足りなくなってきました。Instagramのような「スクエア」は、それとしての楽しさがありますし、食事写真なら4:3でまったく問題ないのですが、風景を撮るときはAQUOS ZETAの方が圧倒的に楽しいと感じます。広い範囲を撮れるのでパノラマ写真的な迫力があるのです。
画質の良し悪しは判断できないのですが、ロック画面からのカメラの起動はiPhoneの方が簡単でよく使っています。AQUOS ZETAはアイコンにタッチしないとカメラのショートカットが表示されないので、一手間多く、また、アイコンが見えないのでタッチしてショートカットを表示させるという行為を忘れがちなのです。
しかし正直、両方使っていて、片方と比較して「非常に」使いやすい/使いにくいと感じることは、あまりありませんでした。最初のうちはiPhoneに「戻る」キーがない、電話番号をタップすると、すぐ発信して焦る、などと思いましたが、あっという間に慣れてしまいました。慣れって重要だなあと感じた次第です。また、電池持ちについても、片方が極端に良いあるいは悪いと感じたことはありません。そもそも、使っている期間もスペックもまったく違いますから比較できません。
さて、次のiPhoneはどうでしょうね。早く使ってみたいです。