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3年ぶりに更新されたiPad mini(A17 Pro)、想像以上にいいかも

 2024年10月23日に発売となったiPad mini(A17 Pro)。3年ぶりの新モデルということもあり、前モデルからの買い替えを含め、注目している人も多いはずです。

 個人的には、自宅でも屋外でもノートPCをメインで使用しているのに加え、仕事柄スマートフォンを複数台持ち歩いていることから、タブレットのニーズをそこまで感じておらず、これまでiPadシリーズの購入は見送っていました。自宅ではPCの前にいることがほとんどなので、動画視聴などもこれで事足りますからね。とはいえ、レビュー用にお借りしたiPad mini(A17 Pro)が想像以上に完成されており、購入の検討をしているので、今回はiPad mini(A17 Pro)の魅力と、購入を迷っているポイントについて紹介していきます。

 多くの方がご存知かと思いますが、iPadシリーズはタブレットの代名詞とも言える人気シリーズです。Android陣営がタブレットとして進めるか、Chrome OSとしてPCライクに進化するのかと、方向性を定めている間に、愚直に開発を続け、洗練されたUIに仕上がっている印象を受けます。

 iPad mini(A17 Pro)は、前モデルより、搭載プロセッサの変更、Apple Pencil Proの対応が現時点での主なアップデート。加えて、2025年中に、日本語でのApple Intelligenceに対応予定となっています。

 価格の話からになってしまい恐縮ですが、Apple Storeでの販売価格は128GBのWi-Fiモデルで7万8800円、256GBのWi-Fiモデルで9万4800円、512GBのWi-Fiモデルで13万800円となっています。現在発表されているモデルで言えば、Apple Intelligence対応モデルとしては最安となっているのも、惹かれるポイントです。

 搭載されているA17 Proプロセッサは、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxに搭載されているものです。1年前のプロセッサであり、型落ちであることは間違いありませんが、高性能は折り紙つきと言えるでしょう。iPhone 15 Proでゲームをする際に強く感じていた発熱の問題も、筐体のサイズからか、はたまたOSでの制御からか、あまり感じなくなっています。アプリゲームをよくプレイする身からすると、これは嬉しい誤算でした。強いて言えば、リフレッシュレートが60Hz止まりなのが少々残念なポイントです。

画面分割やアプリゲームもさくさく動く

 今回お借りしたのはブルーで、淡い色味が主張しすぎず、オシャレな印象を受けます。同系色にまとめられたSmart Folioも、薄く、軽いため持ち運びに便利。PCと同時にカバンに入れても、極端に重く感じないので、重宝します。

 アップル製品といえば、デバイス間の互換性のよさも特徴。最近はMacBook Airを取材用のPCにしている筆者にとっては、これも重要なポイントです。

 iPad mini(A17 Pro)のディスプレイは8.3インチ。質量はWi-Fiモデルが293g、Cellularモデルが297gとなっており、コンパクトで軽量なデザインが魅力。先にも触れた通り、PCと一緒に持ち運ぶのも苦ではありません。

 便利なのが、MacBookのサブディスプレイとしてiPad miniを運用する方法で、特別なアプリやケーブルを使用せずとも、簡単にカーソルやアプリの移動ができます。本体サイズが小さいため、デスク上の場所を極端に圧迫せず、カフェなどでもディスプレイ2枚体制で作業ができるので、生産性が大きく向上します。

 また、iPhoneから簡単にテザリング(インターネット共有)ができるのも、ストレスを低減するポイント。周知の事実でしょうが、やはりアップル製品を複数台組み合わせたときの利便性は圧巻です。

 iPhoneよりも大きな画面でゲームができ、MacBookのサブディスプレイとしても有用。加えてアップデート後には、Apple Intelligenceを利用できる最安の端末となると、魅力は十分。多くのデータはiPhoneやMacBookに保存しておくことを考えると、個人的には128GBモデルでも十分なので、今年ことiPad miniは買いのデバイスかもと強く感じています。今回はブルーを試せたので、量販店などで別のカラーも確認してから、購入するモデルを選ぼうと思います。