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東京都の10%還元キャンペーンは、電波環境との戦いであった(個人差があります)

 東京都が実施していたコード決済で10%分が還元される「暮らしを応援!TOKYO元気キャンペーン」、皆さんは活用できましたでしょうか? 家電量販店なども含めた多くの加盟店が対象だったこともあり、キャンペーンは23日で早期終了となりました。

 筆者も、最大還元額の1万2000円分を目指し、「先立って必要なものを購入する」信念を崩さないように都内各地を巡り買い物をしてきました。

 たとえば、家電量販店では“ちょっといい”ドライヤーを購入。現在使っているものは、10年ほど前に3000円くらいで購入した物。故障もなく使用していましたが、熱を発生させる機械は定期的に交換しておきたいところ。せっかくなので、風量があるモデルを購入しました。

 書いてて気づいたんですが、この「せっかくなので」と一つ上のモデルを購入してしまうあたり、「お得」という言葉に弱いんだなぁ……と感じてしまいます。

 ほかにも、数カ月後に発売される3万円以上の商品を予約注文し、3万円分の内金を入れるなどで、3サービス合計で7万円強の利用、7000円程度後から帰ってくるようになります。

サービスで違う還元条件

 ところで、今回のキャンペーンでは、サービスによって還元条件が異なるため、コード決済を普段あまり利用しない筆者は、条件を確認しながら決済しました。

 たとえば、楽天ペイの場合、楽天キャッシュの残高やポイント、楽天銀行口座、カード払いの支払い方法でキャンペーン対象になります。

 一方で、PayPayの場合、PayPayクレジットやPayPay残高、ポイントで支払った場合は還元対象ですが、クレジットカードからの決済では、還元対象になりません。

 d払いでは、残高やdカードで決済した場合は対象ですが、ポイントで支払った場合は対象外になるなど、au PAYを含めて残高から引き去るプリペイド式の利用方法であればおおむね還元対象ですが、クレジットカードやポイントが絡むと、条件が複雑になるようです。

 筆者は、PayPay残高がほとんど無かったうえ、クレジットカードからの残高チャージもできなかったので断念し、楽天ペイは楽天カード決済で、d払いはdカード決済で、au PAYはクレジットカードから残高チャージして利用しました。

電波状況が左右する戦いに

 これまで筆者が積極的にコード決済を利用してこなかった理由の一つには、通信できる環境下でないと利用できないというデメリットからでした。

 交通系ICカードや、Apple Payにクレジットカードを入れておけば、たとえ電波が悪くても、アプリを開かずに決済できる便利さが勝ち、コード決済と比較してわずかな還元率の違いであれば、そのままApple Payを使っています。

 今回はコード決済での還元のため、久しぶりにアプリを立ち上げてコード決済する機会を得ました。

 キャンペーンを利用した買い物では、やはり通信環境が悪いお店が多く、そのたびにほかのキャリア回線のテザリングをしたり、店内を移動しながら電波環境が良い場所でコードを表示させて迅速にレジに進んだりと、筆者なりに試行錯誤しながら決済しました。

アンテナピクトが立っているのに……(左)、アンテナピクトすら立たなかったり……(右)、今回はたまたまドコモ回線だったが、どのキャリアでも発生する可能性があります

 中には、バーコードを表示させていたのに、コードの制限時間をオーバーして、再読み込みができずにキャンペーン対象外の決済方法を使うことになったり……コード決済前提の還元キャンペーンには、絶えず良質な通信環境が必要であることを再認識しました(本来つながって当然だったわけですが)。

 幸いなことに、今回利用したお店は店頭の端末でコードを読み込む方式だったので、コードさえ表示させてしまえばいいのですが、ユーザースキャン方式だったらと思うと、安心してコード決済を利用できないだろうなぁ……と通信環境の改善を模索しているところです。

 筆者の心配事は、還元された残高やポイントを使うのを忘れないようにすることです。d払いでは期間限定ポイントでの還元なので、特に気をつけておこうと思います。